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十二指腸潰瘍の主な原因はピロリ菌、その症状

2022-11-28 10:34:27 | 健康・医療
私は若いころみぞおちのあたりが痛んだり、食欲が亡くなったりしていましたが歳をとってからの方がそういった症状が亡くなりました。どうも私は胃腸関係は結構丈夫にできているのかもしれません。

指を横にそろえて12本並べた長さ(約25センチ)ということが名前の由来とされる十二指腸は、胃から送られてきた食べ物に膵液や胆汁などを混ぜ小腸に送ります。食べ物の消化に欠かせない重要な臓器ですが、胃酸の刺激などで粘膜が傷つき潰瘍ができることがあります。

十二指腸は胃の出口にある幽門から繋がり、膵臓を囲むように「C」の形をしています。十二指腸潰瘍の代表的な症状は腹痛で、空腹時や早朝、夜間にみぞおち周辺が痛みます。

再発を繰り返すと患部がすぼまって食べ物の通りが悪くなり、胃もたれや吐き気、食欲不振などが現れます。長く放置していると出血し、筋肉の層が薄いため穴が開くこともあります。大量に出血した時は吐血したり、コールタールのような黒い便が出たりします。

この場合緊急手術が必要になることもありますが、一方で症状が全くない人もいます。主な原因はピロリ菌の感染で、十二指腸の粘膜に慢性の炎症が生じ、胃酸の刺激で潰瘍ができやすくなります。

ピロリ菌は胃の防御機能が成熟していない幼少期に、口から入って感染するとされています。薬の副作用でも発症し、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬は、胃酸から粘膜を保護する物質を生成させにくくする働きもあり、潰瘍をできやすくします。

現在はピロリ菌由来の潰瘍が減る一方、非ステロイド性抗炎症薬が原因の潰瘍は増えており、そのほか原因不明の突発性もあるようです。確実な診断のためには、内視鏡検査が必要です。潰瘍の状態から活動性や深さを評価し、ピロリ菌感染の有無も判断します。

プロトンポンプ阻害薬という胃酸の分泌を抑える薬を6〜8週間内服することで、ほとんどの潰瘍は治癒します。ピロリ菌の感染を伴う場合は除菌治療を行いますが、除菌に成功すると再発はほぼなくなります。

抗炎症薬が原因の場合は、可能であれば服薬を中止しますが、それが難しい時は胃酸の分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬で改善を目指します。

内視鏡検査で出血を確認した時は血管をクリップで挟んだり、血管を収縮させる薬を注入したりして止血を行う治療を行うこともあるようです。十二指腸潰瘍はそれほど重い病気とは言えませんが、やはり放置すると大変な治療となります。

どんな病気もそうですがやはり早期対応が重要ですので、ちょっとした症状でも長引くようであれば医療機関への受診が重要といえます。


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