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20歳未満の新型コロナ死亡者の半数は基礎疾患無し

2022-10-02 11:15:14 | 時事
先日色々な統計を見ていると、国内の1日の死者数が3,900人以上になるという結果が出ていました。まあ年間で約130万人が亡くなっていますので、当然なのですがずいぶん多い感じがしました。

国立感染症研究所は、新型コロナに感染して亡くなった20歳未満の男女の約半数は、基礎疾患を持っていなかったとの分析結果を発表しました。

これまで基礎疾患があると子供の重症化リスクが高いとみられていましたが、オミクロン株が広がった後は基礎疾患が無くても新型コロナに感染すると、死に至る恐れがあることを初めて示したデータです。

感染研と感染症疫学センターは日本小児科学会などの関係学会と協力して、2022年1〜8月にコロナ感染後に死亡したとの報告があった20歳未満の41人を対象に調べました。41人のうち詳しく調査できたのは32人で、このうちコロナ感染が関係したと判断された29人について分析しました。

死亡したのは年齢別に0歳が8人(28%)、1〜4歳が6人(21%)、5〜11歳が12人(41%)、12〜19歳が3人(10%)で20歳以下といっても乳幼児がほとんどです。

年齢を問わず重症化と関係するとされる基礎疾患の有無を調べたところ、あった人は14人(48%)、なかった人は15人(52%)で、約半分は基礎疾患を持っていませんでした。調査対象の基礎疾患の内訳は。中枢神経系7人、先天性心疾患2人、染色体異常2人などで重複もあります。

調査人数は少ないのですが、子供でも基礎疾患を持っていると、コロナに感染しやすいような気もします。ワクチン接種については29人のうち接種対象年齢となる5歳以上が15人で、このうち未接種が13人、2回接種が2人で、接種しても命を落とす例があることが明らかになりました。

発症から亡くなるまでの日数は、発症日が分かった26人のうち0-2日が8人、3-6日が11人、7日以上が7人で中央値は4日となりました。73%が1週間未満という短い期間に亡くなっていることも判明し、感染研は発症後1週間は特に症状の経過観察が重要だとしています。

成人や高齢者の詳細なデータはないのですが、こういった幼児の亡くなるまでの期間は異様に短く、成人とは違った感染の作用があるような気がします。

このほか医療機関に来た時の症状は発熱が23人で79%をしめ、吐き気や嘔吐が15人52%、意識障害13人45%となっていました。感染研によると基礎疾患の無い場合でも意識障害や嘔吐、けいれんなどの症状がある場合は特に注意が必要としています。

今回の分析結果は調査人数も少なく、一般化して解析することはできませんが、子供はコロナ感染した場合は基礎疾患などなくても注意が必要ということは言えそうです。


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