ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

重病リスク高める「隠れ脳梗塞」

2019-02-24 10:15:32 | 健康・医療
ある日突然倒れるというイメージが強い脳梗塞ですが、実際に多いのは自覚症状もなく体をむしばんでいく「隠れ脳梗塞」という微小な梗塞があるようです。

私も10年ほど前脳のMRIを測定したのですが、その時医師からいくつか隠れ脳梗塞の痕跡があるといわれました。この時は脳自体には全く問題がなく、梗塞の数も年齢にしては少ない方で良い結果でしたが、この時初めて隠れ脳梗塞ということを知りました。

脳梗塞は脳内の血管が詰まり、脳細胞が壊死する病気で。ある日突然意識を失って倒れるという印象がありますが、ごく微小な隠れ脳梗塞が少しずつ増えて脳梗塞に発展するケースの方が多いといいます。

隠れ脳梗塞は医学的には「ラクナ梗塞」と呼び、脳内の細い動脈で起きる直径1.5ミリ未満の梗塞を指します。自覚症状がないのでCT検査やMRI検査で見つかることが多いようです。

人間の脳は、一部の機能が駄目になっても、他の神経細胞でそれを補う代償機能があり、これが働くことによって動作・身体の機能に支障が出ないようにしています。しかし実際には神経細胞が傷ついているので、日常のなかで些細な神経症状が出る場合があります。

例えば一瞬意識を失うことがあってもすぐに戻る、頭痛やめまいが起こってもすぐに良くなるので、風邪のせいや運動不足のせいと都合のいい解釈をしてしまうのです。

一般的に手足のしびれなどの知覚や言語、思考の領域は代償が効きにくいといわています。こういった異常が起きたときは、隠れ脳梗塞を疑う必要があるようです。

チェック事項としては、何の前触れもなく頭痛や肩こりに襲われる、いつもめまいや耳鳴りがする、階段の上り下りや敷居をまたぐとき片方の足を引っかける、などよくありそうなことですが、こういったことが隠れ脳梗塞の症状となるようです。

また自分でできるテストも提唱されています。その一つが渦巻きをなぞるというもので、5ミリ程度の間隔の渦巻きを5周ほど書き、色違いのペンでこの渦巻きの間を線に触れないようになぞり、新しい渦巻きを10秒以内で書くというものです。

これで2カ所以上はみ出していると、大脳基底核や小脳に隠れ脳梗塞を起こしている可能性があるとしています。こういった小さな症状があった場合、対処法としては病院に行って検査してもらうだけで、具体的に何か治療するということはないようです。

結局いろいろ書いてきましたが、隠れ脳梗塞が分かったとしても、特にすることはなく、自分が脳梗塞を起こしやすい可能性があると自覚しておくだけということになるような気がします。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿