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ワクチンは病気にかからない薬ではない

2024-01-05 10:38:32 | 健康・医療
新型コロナの6回目の接種券が来ましたが、あまり意味が無い気がして接種しませんでした。その後新型対応ワクチンなどと騒がれていましたが、もう接種券すら来なくなってしまいました。

私はタイトルのように、ワクチンに感染予防の効果はほとんどないと考えています。ここでは基本的なワクチンについての解説を紹介します。

ワクチンは18世紀にジェンナーが種痘によって天然痘を防ぐことを考案したことから始まります。これを普遍化したのがパスツールで、病原体を弱毒化することで多くの病原体に適用できる「弱毒性ワクチン」の手法を確立しました。

しかしワクチンに使える弱毒変異株は常に得られるわけではなく、強毒に戻ってしまう可能性もあります。そこで病原体を殺して投与する「不活化ワクチン」や、病原体のタンパク質の一部を投与する「コンポーネントワクチン」が考案されました。

ワクチンによる感染防御の主体は、抗体とキラーT細胞です。B細胞に優れた抗体を作らせるためにはヘルパーT細胞も欠かせません。これらの細胞は獲得免疫の主役たちですが、獲得免疫を誘導するには自然免疫を活性化する必要があります。

コンポーネントワクチンは、自然免疫を活性化できませんので、「アジュバント」と呼ばれる自然免疫を活性化する物質を加えて投与します。不活化ワクチンには脂質や核酸などウイルス成分が入っていて、それらが自然免疫を活性化する効果を持つので、アジュバントを加えず投与可能です。

B細胞は抗原となるワクチン由来のタンパク質を認識して活性化されます。ナイーブT細胞を活性化してヘルパーT細胞とキラーT細胞への分化・増殖を誘導します。このキラーT細胞が感染細胞を破壊します。こういった一連の免疫作用を記憶させることがワクチンの目的と言えます。

こうして記憶されると抗原であるウイルが入って来ると、短時間でこの一連の活動が生じ、ウイルスおよび感染細胞は破壊され排除されるわけです。しかしこの免疫反応が機能するまでに若干時間がかかるため、非常に増殖速度が速いウイルスの場合は、ある程度感染してしまうわけです。

この時抗体が存在していれば、瞬時にウイルスを捕獲し感染しませんが、抗体はタンパク質ですので短時間で分解されてしまいます。ワクチンを接種して抗体が産生されてもすぐに消えてしまいますが、この期間は2か月程度と言われています。

つまりワクチン接種しても感染予防効果があるのは、この期間だけで私はせいぜい1週間ぐらいと思っています。こういったことから私はワクチンの多重接種はほとんど意味が無いと考えています。


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