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新型コロナはただの風邪ではないのか

2021-08-12 10:29:40 | 時事
ワクチン接種がかなり進んだ欧米では、新型コロナは危険な病気ではなく、感染者がどんなに出ようと日常生活を戻そうとしています。

これはワクチンのおかげで重傷者や死者数が大幅に減少しているためのようです。つまり欧米では新型コロナはただの風邪という考え方に変わってきたものと思われます。

日本の最新免疫学の専門家が、この問題について解説している記事を見ました。まず新型コロナの重症化率と死亡率を調べています。

重症化率は全体で1.6%ほど(50歳代以下で0.3%、60歳代以上で8.5%)、死亡率は全体で1.0%ほど(50歳代以下で0.06%、60歳代以上で5.7%)となっています(2020年6月以後のデータ)。

特に死亡率は60歳代以上ではインフルエンザの数十倍にあたりますから、新型コロナはインフルエンザと同じとは言えないとしています。しかし65歳以上のワクチン接種が順調に進んでいますので、そろそろインフルエンザと同じになっているような気がします。

ここでなぜ高齢になるほど新型コロナが重症化するのかのキーワードをインターフェロンとしています。この1年以上多くの新型コロナ関連の記事を見てきましたが、インターフェロンが出てきたのは初めてです。

確かにインターフェロンは抗ウイルス作用があり、C型肝炎治療などに使われていますが、コロナ感染にもこれが重要とは思いませんでした。この専門家によると、ウイルスの感染した時にインターフェロンを産生してウイルスを追い出そうとするメカニズムが備わっています。

ところが新型コロナに感染した細胞では、このインターフェロンが充分に産生されないようです。これが新型コロナの問題点としています。重症化のポイントとして、年齢と基礎疾患としていますが、まず年齢は歳をとるにしたがってインターフェロン産生能力が低下します。

そのためウイルスの初期増殖を抑えることができず、上記問題と重なり重症化する可能性が高くなるようです。

また基礎疾患があると慢性炎症が存在するため、インターフェロン産生能が大きく低下しています。また慢性炎症があると、サイトカインストームも起こりやすく、重症化する可能性が高いようです。

このようなことから新型コロナはただの風邪ではないと断定しています。このインターフェロン説が正しいかどうかは別にして、そろそろ日本も感染者数ではなく重症者数や死者数に注目すべきではないでしょうか。

こう書いている私も神奈川県在住ですが、毎日発表される東京都の感染者数に一喜一憂している一人です。

メディアの取り上げ方もまず感染者数ですので、やむを得ない気もしますがそろそろ見方を変え、以前の日常を取り戻す工夫をする時期が近い気がします。


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