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毎年接種するインフルエンザワクチン

2019-07-07 10:20:02 | 健康・医療
インフルエンザワクチンは多くの人が毎年接種していますが、本当に効果があるのかは疑問に思っています。

先ごろアメリカ国立衛生研究所(NIH)が新型インフルエンザワクチンの臨床試験に関する発表を行い、近い将来ワクチン接種は一度だけで良くなるかもしれません。

本来ワクチンというのは、ウイルスに対する抗体を前もって作らせ、ウイルスが入ってきても免疫機構によって発病する前に排除するためのものです。ほとんどのワクチンは小さい頃一度接種すれば、ほぼ一生効果が続くものです。

ところがインフルエンザワクチンは、どの医師でも毎年流行期の前に必ず接種するように勧め、それが当然のようになっています。しかも1回では発症確率は0にならず、心配なら1シーズン中に何度か重ねて打てというのは不思議であり、医師の金もうけのためかと疑いたくなります。

ここでワクチンについて簡単にまとめますと、ワクチンとは「自分の身体の免疫系の対象疾患を覚えさせる疾患予防方法」といえます。

通常ウイルスや細菌などの外敵が身体に侵入してきた場合、免疫機構がこれを敵とみなし、これを認識する抗体を作り免疫システムが働くまでに24~36時間かかるとされています。この時間がかかるため、外敵の種類によっては発症してしまいます。

しかし多くの場合一旦病気にかかれば、抗体が身体に残りますので、次に同じ外敵が来た場合はすぐに抗体が認識し排除されるため、はしかなど2度と発症することは無くなるわけです。

これを「免疫記憶」と呼んでいます。ワクチンとは弱毒化もしくは不活化した外敵を接種することにより、発症することなく抗体を作り免疫記憶を完成させるものです。

さてインフルエンザウイルスは、H1N1とか表記されますが、多くの種類が存在します。さらにウイルスの表面についている糖タンパク質が、非常に変異しやすく、同じ型でも以前の抗体が認識できなくなってしまうとされています。

そのためインフルエンザワクチンは毎年接種する必要があることになるわけです。今回NIHが開発したワクチンは、この糖たんぱく質のいわば「茎」の部分を認識させ、抗体を作るというものです。

この表面は「頭」と「茎」からできており、頭の部分は頻繁に変異しますが、茎はほとんど変異が起きないようです。また表現型がH1でもH5でも効果が出るといったいわば万能型ワクチンとなる可能性があるようです。

こういったワクチンのような予防薬は臨床試験の判定が難しいという事を聞きますが、1回で済むワクチンであるならば進んで接種したいという気もしています。


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