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日本人のメジャーな死因を予防する習慣

2024-11-22 10:32:05 | 健康・医療
死に至る病気の代表各といえば、ガン・心疾患・脳血管疾患ですが、近年新たに「誤嚥性肺炎」が加わったようです。

日本人の死因第6位にランクインし、死亡者の97%が70歳以上という誤嚥性肺炎は、高齢者にとって3大疾患にも劣らぬほどの大きな死亡リスクとなっています。

唾液と一緒に食べかすが、あるいは口の中の細菌が気管から肺へと流れ込み、それが蓄積して炎症を起こして肺炎になります。今や日本人のメジャーな死因となっている誤嚥性肺炎です。

近年とりわけものを飲み込む嚥下機能が衰えた高齢者にとって、この肺炎は大きな恐怖の対象になっています。しかし誤嚥とそれに伴う「むせ」は、高齢者に限らず老若男女誰しも避けることはできません。誤嚥性肺炎を防ぐにはどうすればいいのか。

誤嚥しても肺が菌まみれにならないように、口腔環境を清潔に保っておけばいいわけです。いくらむせかえるような誤嚥をしてたとしても、肺に流れ込むゴミが少なければ、肺が炎症を起こすまでには至らないからです。

すると歯磨きを熱心にすることで口の中をきれいに保とうとしがちですが、この常識は必ずしも正しいとは言えません。口腔内で細菌が一番繁殖しているのは、歯ではなく舌だからです。つまり誤嚥性肺炎を予防するために最も有効な口腔ケアは、歯磨きではなく舌掃除と言ことになります。

2009年増加の傾向が見られていた誤嚥性肺炎の死者数を前にして、厚生労働省は重い腰を上げ、正式に誤嚥性肺炎を減らす対策に乗り出しました。きれいな舌というとピンク色を想像するかもしれませんが、生まれたばかりの赤ちゃんの舌は肌色をしています。

実際適切な口腔ケアを行い長生きしている高齢者は、やはりきれいな肌色をしています。しかし多くの高齢者の舌は舌苔が生えて白くなったり、茶色かったり、黒かったりしています。

そうした汚い舌を放置しておくと、最終的には舌の奥に黒い毛が生えたような状態になることもあるようです。日本人は清潔好きで、丁寧に歯磨きをしている人は多いです。しかし同じ口の中でも舌をきれいにしている人はそれほど多くなく、口腔ケアの盲点といえるかもしれません。

歯を磨いたついでに舌そうじとして、そのまま歯ブラシで舌そうじをしがちですが、これはあまリ良くないようです。歯ブラシの毛はナイロン製のものがほとんどで、そのナイロンが舌の中に刺さり、舌が赤くなります。舌の表面にある味蕾の細胞を傷つけてしまっているのです。

舌そうじを検証した結果、味蕾を傷つけずにきれいに掃除できるのは、シリコン製のタンクリーナーだという結論となりました。舌ブラシとも呼ばれるもので、手軽に使えるようですので、たまには舌そうじをやるのも良いのかもしれません。


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