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大部分のサプリメントに意味はない

2024-11-21 10:34:08 | 健康・医療
このブログでもたまにサプリメントについて取り上げますが、私はほとんど飲んだことはありません。

何年か前かみさんが喫煙でビタミンCが壊れるという事を読み、サプリメントを買ってきました。ビタミンCであれば飲んでも問題ないだろうと、しばらくカプセルを飲んだことがある程度です。

サプリメントは気軽に栄養を摂取できることから、多くの人が毎日摂取しているようです。ある試算によると、日本の健康食品・サプリメントの市場規模は約1兆4000億円に上ると言われています。

このサプリメントと健康の関係について、エビデンスの観点からどのようなことが分っているのでしょうか。結論的には、健康にメリットがあると考えられているサプリメントは数少ないようです。

サプリメントの市場規模が大きいこともあり、それによって利益を生み出そうとしている企業がたくさんあります。これらの企業が積極的に資金提供していることもあり、サプリメントに関してはさまざまな研究が行われていますが、その大多数が期待されたような結果を得られていません。

いま世界で最も活発に研究が行われているのが、オメガ3脂肪酸とビタミンDと思われます。オメガ3脂肪酸とはαリノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)など、魚やナッツ類に含まれるいわゆる健康に良い油のことです。

魚やナッツ類の摂取量が多い人ほど、心筋梗塞や動脈硬化で血管が詰まる病気のリスクが低いことは複数の研究結果で証明されているため、オメガ3脂肪酸がその要因となる成分なのではないかと考えられ、研究が進められてきました。

オメガ3脂肪酸に関して79の実験が同定され、そのうち25の研究が質が高いと評価され検証されました。その結果、オメガ3脂肪酸を摂取しても、心筋梗塞などによって死亡する確率は変わらないと結論付けられました。

次にビタミンDに関しても、まだ健康上のメリットがあるというエビデンスはないというのが結論であるようです。

高齢者に限りビタミンD3によって死亡率が下がる可能性が示唆されるものの、研究の質が全体的に低く、ビタミンD摂取による健康上のメリットはっきりしないと結論付けられました。

そもそもビタミンDは日光を浴びると皮膚で合成されるため、サプリメントで摂取しなくても日光を浴びればよいという説もあります。最新の試験でも、ビタミンDサプリメントの健康への影響も評価されましたが、偽薬と比べてガンや心筋梗塞を引き起こすリスクは変わらないという結果でした。

その他のサプリメントもいろいろ研究されていますが、メリットのエビデンスは出ていないようです。ただ私はサプリメントを飲むことによって、プラセボ効果はあると思っています。


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