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加齢による目の衰え「アイフレイル」のはなし

2022-02-12 10:25:54 | 健康・医療
現代は多くの情報にあふれていますが、その大部分が目から入り特に私はテレビより新聞やネット情報が多いため、目の状態には気を付けています。

若いころはやや近視の状態で、裸眼で0.7程度でしたので眼鏡をかけていました。それが60代になったころどうもメガネが合わなくなった感じがして、外したところ眼鏡なしの方がよく見えるようになりました。

どうも老眼が進むことによって近視が修正されたようで、裸眼でも1.0ぐらいに回復しています。それでも歳を重ねるにつれて目が疲れやすくなってきたようです。

眼の専門家で作る団体は、加齢による目の機能が低下した状態を「アイフレイル」と呼ぶことになりました。フレイルは心身の働きが弱り要介護になる手前の状態を指します。眼も加齢とともに衰え病気を発症しやすくなりますが、代表的なものが白内障、緑内障、加齢黄斑変性です。

白内障はこのブログでも取り上げていますが、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁り、かすんで見えたり光をまぶしく感じたりします。緑内障は眼球内の圧力(眼圧)の上昇などで目と脳をつなぐ視神経に異常が生じ、視野が欠けてきたりします。

加齢黄斑変性は、目の奥の「黄斑部」に細かい血管が生じるなどしてむくみ、ものが歪んで見えたり部分的に見えにくくなったりします。目の衰えは早ければ40歳代で始まります。初期のころは眼の病気があっても症状に気づきにくく、知らず知らずのうちに進行してしまいます。

日本眼科学会や日本眼科医会などでつくる日本眼科啓発会議は、目の病気の早期発見に繋げるため、アイフレイルチェックリストを作成しました。

その内容は1目が疲れやすくなった、2眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった、3まぶしく感じやすい、4まっすぐの線が波打って見えることがある、5信号や道路標識を見落としたことがある、などの10項目のうち二つ以上該当すると、アイフレイルの可能性があるとしています。

早期に発見できれば、緑内障は点眼薬などで眼圧を下げる治療が可能です。また白内障は手術で濁った水晶体を眼内レンズに置き換えます。加齢黄斑変性を発症している場合は、細かい血管ができるのを抑える注射薬などで治療できます。

こういった病気を早く見つけて治療することで、進行を抑えられたり見え方を改善させたりできます。アイフレイルの症状は疲れている、歳だからと片づけられがちですが、軽視せず不安があれば眼科医に受診することが重要なようです。

私はこのアイフレイルの症状は出ていない気がしますが、眼の健康を保つことはますます重要になりますので、ちょっとした異常にも気を配るよう心がけます。


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