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知っておきたい「ガン検診」の真実

2021-11-16 10:25:54 | 健康・医療
私はもういつガンになってもおかしくない歳になりましたが、まだガン検診は受けたことがありません。

ただ半年ほど前健康診断で尿に潜血が出たため、尿の精密検査をしたついでに腎臓や膀胱にガンがあるかを調べたようです。尿を固定し、その中にガン細胞があるかを検査した結果、ガンはないとの判断でした。

このコロナ禍で2020年のガン検診の受診率は3割も減りました。もともと日本は先進諸国と比べてガン検診を受ける割合は低かったのですが、この減少で1万人のガンが未発見になっている可能性があるとの見方もあるようです。

しかしガン検診にもデメリットがあり、かえって身体的なダメージを受けかねないという部分もあります。例えば大腸ガンの内視鏡検査も当てはまり、検査をして1か月くらい後に脳梗塞や腎不全などを起こすリスクがあります。

その原因は「脱水」で、内視鏡検査の前に下剤や浣腸で腸内を空にする必要がありますが、これが脱水を招くことがあるようです。特に高齢者は検査後に水分を補給しても、一度脱水に陥ったからだが速やかに元に戻ることはありません。

特に脳梗塞などの既往症でこういった病気の経験がある場合は、大腸内視鏡検査は避けるのが賢明です。もうひとつが過剰診療の問題です。見つけなくてもいい「ガン(またはガンかもしれないもの)」を見つけることです。

ガンはすべて治療対象となるものではなく、ガン=命に関わる病気という誤解を抱いていますが、放っておいても良いガンもあります。進行がゆっくりでその人が存命中悪さをするほど大きくならないガンもあれば、いつの間にか消えてしまうガンもあります。

過剰診療とは、ガン検診でそうしたガンが見つかり、さらなる検査・治療へと進めてしまうことをいいます。

確かに私の友人も大腸にポリープが見つかり、切除したところガンではなっかたケースや、胃の内視鏡でやはりポリープが見つかり、とったところガンではなかったということがありました。

二人ともガンでなくてよかったといっていましたが、内視鏡手術とはいえそれなりの負担をかけているので、取る必要がなかったとも言えます。

同じようなことが前立腺ガンにもあり、精度の高い早期発見が可能となりましたが、手術をしてもそのままにしておいても、あまり死亡率は変わらないことが分かっています。

前立腺ガンが発見されても、除去する根治療法をするのではなく、進行を見守る監視療法へとシフトしつつあります。手術をしたばかりに尿漏れといったQOLの低下をもたらすこともあります。

以上のようなことを考慮したうえで、人間ドックなどを受けるかどうか考える必要がありそうです。


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