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日本人の平均寿命2年連続で縮小

2023-08-15 10:39:59 | 健康・医療
厚生労働省が公表した「簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は女性87.09歳、男性は81.05歳で、いずれも2年連続で前年を下回りました。

これは新型コロナウイルス感染による死者の増加などが影響したとしています。前年に比べて女性は0.49歳、男性は0.42歳短くなっています。男女とも新型コロナが最大の要因で、女性は0.13歳分、男性は0.12歳分縮まっています。

新型コロナの死者数は2022年は4万7635人で、前年の1万6766人の2.8倍に増加しています。私はこの縮小については別な意見を持っています。当然ですが平均寿命はどんなに医療が進歩しても、永遠に伸びるものではありません。

100歳以上の高齢者は増加していますが、110歳を超える人はごく僅かで、この辺りに寿命の限界があるような気がします。従って平均寿命にも限界値があり、そろそろその限界値に近づいているのではないかと思っています。

私はこの限界値は、我々団塊の世代が亡くなった頃になるだろうと思っていましたが、それが少し速まったのかもしれません。ついでに完全な老人のたわごとで、何の科学的根拠もありませんが、私の考えを述べておきます。

ひとつには終末期医療の考え方が変わってきたような気がします。少し前までは死を一日でも遅らせるという事が最大の目標のようになっていましたが、これが穏やかな死を迎えるという風に変わってきたような気がします。

現在は人工心肺や胃ろうなどによって、人工的な延命が可能になっています。私の知人もこの人工心肺などによって、意識もないのに1年半も延命していました。徐々にこういった延命治療が少なくなってきたような気がします。

私の親世代はほとんど亡くなっていますが、皆90歳を超える長寿でした。この世代は若いころ戦中戦後の食糧難の時代を経ており、飢餓状態を経験している世代といえます。私はこの飢餓の状態が長寿をもたらしているのではないかと考えています。

団塊の世代以後は、いわゆる飽食の時代になっていますので、飢餓を経験することはなくそれほど長寿にはならないような気がします。つまり現在が最も長寿の時代であり、平均寿命も最大になっているのではないでしょうか。

今後医療の進歩により若くして亡くなる人が減ってきたとしても、長寿の人たちの減少が起き、平均寿命は良くても現状維持になりそうです。

我々団塊の世代が亡くなれば、高齢者数も減少しますので、平均寿命は縮小する傾向になり、この2年で前年割れになったのはその先駆けといえるような気がします。


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