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高齢者の白内障も治せる時代に

2019-01-06 10:35:58 | 健康・医療
老年期にほぼすべての人がかかる「白内障」も世界最先端の「眼内レンズ手術」をすれば、裸眼で生活できるまでに視力が回復するようです。

正しい知識を持てば、人生100年時代を裸眼で生きることも可能な時代になったようです。

白内障とは、人間の目の中のレンズに相当する水晶体の老化現象です。この水晶体が老化現象で、主に白濁してくることを白内障と言います。

水晶体が目の中のレンズといっても、水晶体も細胞によってできています。この細胞がレンズのように透明でいられるのは、細胞の中の水を細胞外に出すポンプ作用があるからです。水晶体の細胞の代謝障害によってポンプ作用が衰えてくると、細胞内の水を外にかきだせなくなるので、透明性を保てなくなり水晶体が濁り、このような状態を白内障と言います。

水晶体が濁ってくると、初期症状は光が乱反射し、ものが複数にみえたりして、例えば夜に三日月がいくつも見えたりします。さらに濁りが進むと光が通らなくなるので見えにくくなり、視力が低下します。

老化による白内障の進行は通常ゆっくりしているので、視力低下も非常にゆっくりとくるのが普通です。このため多くの患者は、視力が低下していることに気づかないことも多いようです。

この水晶体の寿命は、個人差はあるのですがせいぜい65年から70年ぐらいです。ですから誰でも高齢者になれば、必ず白内障にかかるということになります。現在の平均寿命は90歳に近づいていますので、もし目の手術をしないで長生きをすると、みえない余生が待っていることになります。

人生では見えることで多くの情報や楽しみが得られます。輝かしい人生を送るには、白内障の治療が重要となるわけです。

現在では白内障に効果的な薬はなく、角膜の手術であるレーシックでは、水晶体の老化が原因の白内障は治せません。白内障を効果的に治せるのは、「最高の技術による白内障手術」だけですが、この時入れる眼内レンズが非常に発達してきました。

特に最新の多焦点レンズでは、連続的によく見え焦点が合う「拡張型焦点レンズ」もしくは「累進多焦点レンズ」が日本でも認可になっています。

さらに多焦点レンズでも乱視矯正機能もついてきました。これらの最新の多焦点レンズを使用して、最高の白内障技術をもって手術をすれば、全ての距離の近くも中間も遠くも裸眼でよく見えるようになります。

白内障の手術時期は、患者が不自由を感じたときですが、重要なことは手術を行う眼科外科医の腕ということになるようです。私は現在のところ視力が弱ったり、見えにくくなったりしていませんが、そろそろ眼科医に診察してもらう時期なのかもしれません。

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