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世界的流行を次に起こしそうな感染症

2023-11-02 10:39:31 | 健康・医療
新形コロナは5類となり、感染者数も減少の傾向にあるようです。しかし今年は早い時期からインフルエンザの流行が始まったようです。

感染症との戦いは今後も続きそうですが、細菌については抗生物質が発見され、ウイルスについてはワクチンという戦略で対抗しています。

最近東京で「国立健康危機管理研究機構」の設立準備会合が開催されました。この組織は政府が2025年度以降に設立するもので、新型コロナのような新しい病原体の世界流行に備えることを目的のひとつにしています。

現在流行している新型コロナの対応に加えて、今後の流行に備えるのは大切なことですが、どんな感染症の世界流行が次に起こる可能性があるのでしょうか。未知の病原体がヒトに感染したケースは数多くあり、病原体がヒトの体内で増殖し、それがヒトに感染することが必須でした。

つまり感染力の強いことが世界流行を起こす病原体の条件であり、新型コロナもこの条件を満たしていました。2003年に中国から広がった新型肺炎(SARS)ウイルスも飛沫感染する未知の病原体でしたが、このウイルスの流行は短期間のうちに終息しました。

その理由はウイルスの病原性が強く、重篤な肺炎を起こすため感染者は広範囲を動き回ることができず、その結果流行が大きく広がらず抑えられたのです。つまり「感染力が強い」だけでなく、「病原性が強すぎない」ことも世界流行を起こす病原体の条件といえます。

最も可能性の高いのが新型インフルエンザの流行です。例えば1918年には鳥のインフルエンザウイルスがスペイン風邪として大流行し、4000万人を超える死亡者が発生しました。近年では2009年にメキシコからブタインフルエンザの流行が起こり、世界で拡大しています。

こうした新型インフルエンザの流行は10〜20年ごとに発生しており、そろそろ危険な時期になってきました。次に考えられるのが新型コロナと同様に、動物から未知の病原体がヒトに感染するケースです。

中国などで市場で販売されている小動物などから人に未知の病原体が感染し、世界流行を起こす可能性があります。発展途上国の市場では、食用動物の生きたままの販売が昔から行われてきました。

中国などでは土地開発が進み、奥地で捕獲した小動物を販売するケースが増えているようです。こうした小動物が未知の病原体を保有していると、市場などでヒトに感染する機会が増えてきそうです。

もうひとつ可能性は低いのですが、宇宙から侵入する病原体を考えておく必要があるとしています。私はこの宇宙からの病原体は心配していませんが、新たな病原体による感染症というのは、人類にとって永遠の課題といえるのかもしれません。


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