「胸が早鐘を打つ」という言い回しは、緊急事態を知らせる鐘を乱打するように、心臓がどきどきすることのたとえとして使われます。
極度の緊張や驚きなど心臓の鼓動が早まるのは正常な体の反応です。特に理由がないのに心臓が「早鐘を打つ」ようなことがあったら、それは心臓からの緊急通報かもしれないようで、その裏に何らかの病気が隠れている可能性があるようです。
一般に言う「動悸」は、心拍(脈拍)が速くなることを指し、心臓が強く脈動することを指す人もいますが、速くなる感じというのが本来の意味です。
この原因の最も多いのが「心房細動」で、不整脈の一種です。これは心臓上部の心房が痙攣するように激しく動き、その影響で血液をヒト全身に送り出す心室の拍動も速くなります。通常は50~100/分の心拍数が、100/分を超えることが多くなります。
心房細動が起こると、動悸のほかに胸の違和感、めまい、脱力感、呼吸のしにくさなどを感じることもあるようです。心房細動は、不整脈としては脈が飛ぶ「期外収縮」に次いで頻度が高く、コモンディシーズ(ありふれた病気)として知られています。
罹患率は、日本人全体で1~1.5%ですが、80歳以上の高齢者に限ると5~8%となり、加齢によって増えるため「老人病」と言えるかもしれません。しかし加齢だけが影響するわけではなく、高血圧、心不全、冠動脈疾患、心臓弁膜症、呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症などの基礎疾患が存在するとより大きく関与しています。
このうち影響が大きいのは心不全なのですが、数としては高血圧によるものが最も多くなります。こういった基礎疾患が隠れている場合が多いため、頻繁に動悸が起きるようであれば、循環器内科の病院または診療所を受診するのが良いようです。
ただし直接大きな病院を受診すると、高額な初診料を請求されることがありますので、まずはかかりつけの医院や地域の診療所で紹介状を作製してもらうことが良いようです。
心房細動は、心電図によって確定診断されます。持続性あるいは慢性であれば、頻度が高いので12誘導心電図で十分診断できます。しかし発作性(一過性)に出現する心房細動は、24時間ホルダー心電図という方法があります。
それでも1か月に数回程度ではこの方法でも難しいのですが、新しい心電図も開発されており対応可能となっているようです。
私は定期健康診断で心電図を測定していますが、これではなかなか重い基礎疾患は見つからないようです。それでも何かの症状がでるまでは、気休め程度の健康診断で十分な気がしています。
極度の緊張や驚きなど心臓の鼓動が早まるのは正常な体の反応です。特に理由がないのに心臓が「早鐘を打つ」ようなことがあったら、それは心臓からの緊急通報かもしれないようで、その裏に何らかの病気が隠れている可能性があるようです。
一般に言う「動悸」は、心拍(脈拍)が速くなることを指し、心臓が強く脈動することを指す人もいますが、速くなる感じというのが本来の意味です。
この原因の最も多いのが「心房細動」で、不整脈の一種です。これは心臓上部の心房が痙攣するように激しく動き、その影響で血液をヒト全身に送り出す心室の拍動も速くなります。通常は50~100/分の心拍数が、100/分を超えることが多くなります。
心房細動が起こると、動悸のほかに胸の違和感、めまい、脱力感、呼吸のしにくさなどを感じることもあるようです。心房細動は、不整脈としては脈が飛ぶ「期外収縮」に次いで頻度が高く、コモンディシーズ(ありふれた病気)として知られています。
罹患率は、日本人全体で1~1.5%ですが、80歳以上の高齢者に限ると5~8%となり、加齢によって増えるため「老人病」と言えるかもしれません。しかし加齢だけが影響するわけではなく、高血圧、心不全、冠動脈疾患、心臓弁膜症、呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症などの基礎疾患が存在するとより大きく関与しています。
このうち影響が大きいのは心不全なのですが、数としては高血圧によるものが最も多くなります。こういった基礎疾患が隠れている場合が多いため、頻繁に動悸が起きるようであれば、循環器内科の病院または診療所を受診するのが良いようです。
ただし直接大きな病院を受診すると、高額な初診料を請求されることがありますので、まずはかかりつけの医院や地域の診療所で紹介状を作製してもらうことが良いようです。
心房細動は、心電図によって確定診断されます。持続性あるいは慢性であれば、頻度が高いので12誘導心電図で十分診断できます。しかし発作性(一過性)に出現する心房細動は、24時間ホルダー心電図という方法があります。
それでも1か月に数回程度ではこの方法でも難しいのですが、新しい心電図も開発されており対応可能となっているようです。
私は定期健康診断で心電図を測定していますが、これではなかなか重い基礎疾患は見つからないようです。それでも何かの症状がでるまでは、気休め程度の健康診断で十分な気がしています。