5月19日、よしだよしこ・永原元さんのライブに行きました。
会場は、何と佐田岬半島の伊方町三崎。
九州への玄関口、九四フェリー乗り場前にある、「喫茶ひかる」。
つまり、四国最西端の喫茶店です。
喫茶店なので、そう広くはなく、でもこの狭さが臨場感たっぷり。
前座をつとめてくれたのが、地元若者のホープ阿部和馬さん。
都会にも出ず、海に潜る海士。
そんな彼だからふるさとをテーマにした曲が多く、聴いていると
目の前にふるさと佐田岬の風景が広がってくるような、すばらしい曲ばかりです。
プロミュージシャンのよしだよしこさんもとってもお気に入り。
そこで、急きょ3人の演奏となったのです。
これには、地元ファンも大喜び。
盛り上がりは、最高潮に達しました。
よしだよしこさんの曲は、おだやかな流れのやさしい曲が多いようです。
歌詞の一言一言をかみしめるように歌われ、
私たちはそこに引きこまれていきました。
そのおだやかな曲にリズムをつけたのが、元さんのジェンベ。
低音で支えたり、高音で盛り上げたり。
その手は、時にはやさしくさするように、時には神の手のように激しく動いていました。
パーカッションの魅力を初めて強く感じさせてもらいました。
2時間ばかりのライブは、田舎の夜にはなかった時間を私たちに与えてくれました。
やさしく、そして熱く。
満たされた気分で店を出ると、外には霧雨がやさしく降っていました。
岬人(はなんちゅう)