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幕末の頃、徳川幕府と朝廷の『公武合体』の象徴とされる、徳川14代将軍の
家茂の御台所、和宮内親王。東下したのは実は和宮の替え玉であったなどと
様々な憶測がされる謎多い女性だったらしい。
有吉佐和子の小説『和宮様御留』は、その辺りを虚実おりまぜて書かれており
面白く読んだが、実際に歴史の裏側はどうだったのかと興味が尽きない。
時代が大きく舵を切った幕末に、政治の道具にされた和宮の生涯を思うと不憫。
家茂亡き後、静寛院と名乗った和宮は、1877年9月2日に31歳で亡くなった。
歴史の狭間で翻弄された一人の女性として、多くの小説や芝居、TVドラマにも
登場するが、私は最初に読んだ有吉佐和子の本が印象深い。
身代わりにさせられ狂死したフキの哀れさ、全てを承知した宇多恵の潔さ、共に
あの時代を生きた女性像に違いない。
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有吉佐和子の小説は、どれも面白く読み応えがあるが、中でも『出雲の阿国』や
『華岡青洲の妻』、『紀の川』などの歴史ものが好き。
詳細な時代考証と想像力が巧みに織り成すストーリーテーラー・物語作家であった。
奇しくも、8月30日は53歳で亡くなった有吉佐和子の忌日であった。
今の時代もし健在なら、どんな『物語』を読ませてくれただろうか。