kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

重陽の節句に

2010年09月09日 | 日記
             
 9月9日は五節句のひとつ重陽の節句。古代中国の陰陽思想に端を発しており、
奇数を陽、偶数を陰と考え、奇数の最大数9が重なる日を重陽と言ったそう。
古く平安時代の宮中行事として『被綿…きせわた』の習慣があり、前日9月8日に
菊の花を真綿で包み、翌朝その綿で身を拭うと若さを保てると言われていたとか…。
現在で言うと『アンチ・エイジング』、若返り化粧水ってこと
 『被綿』には、かの清少納言や紫式部も関心を寄せていた様子で
清少納言の『枕草子』には
…九月九日は暁がたより雨すこし降りて、菊の花もこちたうそぼち、おほひたる綿など、
  もてはやされたる…
また『紫式部日記』には
…菊の露 わかゆばかりに 袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ…
                     
 識者の解説によると、清少納言は情緒豊かに重陽の節句を描いたのに対して
紫式部の方は意味深長で、前後の文章から一人の男性を巡って恋の鞘当 とも
思われる和歌なんですって。
 同じ平安時代の才女で、何かと比較される二人。時代は少し式部の方が下がるようで
宮仕えの先輩・清少納言の噂は聞いていたのでしょう。
日記には、ライバル意識を思わせる記述もチラホラ垣間見えて面白い。
あっさりさっぱり清少納言 vsしんねりむっつり紫式部 、貴方はどちらがお好みですか。
コメント (2)
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