kimitsuku独り言

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私は誰になっていくの?

2010年09月30日 | 日記
                
    46歳でアルツハイマー病を宣告された女性が書いた本、
   『私は誰になっていくの?』を読んだ。
   筆者はオーストラリアに住むクリスティーン・ボーデンさん。
    日本でも社会の高齢化に伴ない、認知症を患う人々が
   増加している。従来の認知症は脳血管性疾患によるものが
   多かったのだが、最近はアルツハイマー型の認知症が多数を
   占めるようになったと言われる。
   症状を引き起こす原因がはっきりせず、従って予防も治療法も
   未だよく分からない病気で高齢者に多く発症するが、極く稀に
   クリスティーンのような40~50代にも見られるよう。
   脳内の神経細胞が減少して脳が萎縮し、人格崩壊や様々な
   症状を出現して多くの場合、数年で死に至ると考えられている。
             
    しかしクリスティーンの場合は発症後10数年を経るが、自分の
   状態に戸惑いながらも、アルツハイマー病者だからこそ感じ取る
   不安や焦燥感、混乱、願いなどを自分自身の言葉で綴っている。
   このように、認知症を患う本人から病状について発信されることは
   今まであまり無かったように思う。
    機会があったら、是非一読をお勧めしたい。
コメント
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