古代ローマの興亡を描いた『ローマ人の物語』の著者、塩野七生が息子の
アントニオ・シモーネと人生&イタリアを語った、『ローマで語る』を読んでいる。
中世イタリアや地中海世界の歴史をライフワークにする母親と、映画製作を
志す息子が、映画を通じて日本・イタリア・アメリカの文化の違いを浮き彫りに
する、母子対談集になっている。
以前に近くの図書館で『ローマ人の物語』を手に取り、その壮大なロマンに
心ときめいたが、如何せん余りのボリュームに息切れし、中断してしまった。
『ローマで語る』も小難しい本なのか…と目次を見たら、“これだけは観て
欲しいイタリア映画”とか、“マストロヤンニは何故もてる“とか、“映画製作と
マフィア”とか、興味を惹く言葉が並んでいる。他にも、“黒澤明の思い出”や
“ハリウッド映画には何故「スティング」タイプが多いのか”、“昔の映画を観て
今を考える”のように、好奇心を刺激する項目がズラ~リ。
イタリア大好き&元映画少女kimitsuku、こりゃ頑張って読まずにいられようか
因みに、塩野母子が選んだイタリア映画ベスト10は、以下の作品だった。
1945年製作 無防備都市 R・ロッセリーニ 監督
1946年 戦火の彼方 同 上
1948年 自転車泥棒 V・デ・シーカ
1960年 皆 家に帰れ R・コメンチーニ (日本未公開)
1963年 山猫 R・ヴィスコンティ
1958年 いつも奴ら M・モニチェッリ (日本未公開)
1972年 フェリーニのローマ F・フェリーニ
1973年 フェリーニのアマルカンド 同 上
1968年 ロミオとジュリエット F・ゼフィレッリ
1972年 ブラザー・サン シスター・ムーン 同 上