kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

故郷は有り難きかな

2011年02月13日 | 日記
      
 久し振りに母の顔を見に帰郷した。札幌から車で数時間の距離だが、
雑事に追われ日頃はご無沙汰ばかりの故郷である。
午後2時過ぎに出発し、途中ちょっとコーヒータイムなど取りながら南に
進むと海岸線に出る。ちょうど太陽が沈む時間で海が赤く染まっていた。
太平洋に沈む夕陽を見るのは、何年振りのことだろう。
『故郷の海に向かいて言うことなし 故郷の海は有り難きかな…
啄木のような詩心に恵まれないkimitsukuは、心ならずも盗作してしまった。
普段の夕刻は何が無しバタバタして夕陽を愛でる余裕など無いが、今日は
刻々変ってゆく空の色を楽しむことが出来た。『故郷は有り難きかな』
      
 母と話したり父の遺影に手を合わせたり、2泊したらもう帰宅しなければ
ならない。気のせいか逢うたびに、母の顔が小さくなったように思える。
顔色も良く食欲もあるから心配ないだろうと、後は弟夫婦に頼んで帰宅の途に
つく。日高沿岸は左に洋々たる太平洋、右には白雪を頂く日高山脈が連なり、
『これぞ北海道…』、観光ポスターその侭の風景が広がっている。
 子供の頃、『山の彼方の空遠く 幸い住むと人の言う』の詩を知った時、
山とはあの日高山脈のことだと思っていた。それほど身近な故郷の山だった。
雪化粧した冬の山々は、神々しいほど美しい姿を見せてくれる。
『故郷の山に向かいて言うことなし 故郷の山は有り難きかな』、矢張り啄木の
言葉に勝るものは無かった。『故郷は有り難きかな』
    
コメント (2)
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