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イサム・ノグチの札幌遺産

2010年12月30日 | 日記
          
 イサム・ノグチの母を描いた映画、『レオニー』が公開されている。
日本人を父としながら、母レオニーに育てられたイサムは、長じて
彫刻や造園設計、舞台芸術、デザイナーとして活躍した。
3歳で母と共に来日し日米両国で教育を受けたが、時に日本人として
時にアメリカ人として複雑な立場を生き、その狭間で翻弄されつつも
次第に芸術家として才能を発揮し世界に認められるようになった。
後に、李香蘭こと山口淑子と結婚して話題になったことを覚えている。
     
 札幌大通り公園の滑り台ブラック・スライドマントラは、渦巻き状の形が
面白い黒御影石製。「子供たちに楽しい遊び場を」、イサム氏の遺志を
尊重した札幌市が1992年に実現した。一年中を通して子供たちの歓声が
聞こえる、大通り公園のモニュメントである。
     
 1988年、モエレ(静かな流れ)と呼ばれる地に広大な公園を作ろうと
プランニングするも、志半ばで急死したイサム・ノグチ氏。
16年後に完成したモエレ沼公園は、188ヘクタール敷地全体を一つの
彫刻に見立てるアースワークで、氏の最大の作品と言われている。
プレイマウンテンや桜並木、テニスコートから野球場まで揃って、札幌
市民の交流の場として、広く活用されている。
 1988年12月30日に84歳で逝去されたが、今は大空をゆく風になって
集い楽しむ人々を、満足げに眺め下ろしていることでしょう。

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