kirakira 日記

きらきらした人生にしよう♪

日本古来のものと本来の豊かさ

2020年10月26日 20時16分26秒 | ものごとの本質
生活団の託児の時、他のお母さんが使ってるのを見て、さらがほしがってたわっぱ弁当箱。
ついに今年の誕生日にプレゼントであげることに。

誕生日はコロナ休校中。
一度だけお弁当箱にお弁当詰めて、お庭ランチした事はあった。
学校が再開しても遠足とか行事はなくなって、弁当を持って行く機会はなかった。

4年生である予定だった宿泊学習がなくなり、今日自然体験学習を日帰りで行く事に。
久しぶりにわっぱ弁当箱を使う機会。

前回使った時、卵焼きの油でシミがついてしまったから、わっぱ弁当は油使った物は入れたらあかんのかな、昔の人は油なんかないから、煮物とかばっかりだっただろうから、煮物だけにした方がいいんかなと思ってた。そこでどういうおかずならわっぱ弁当に向くのか調べてみた。

そしたら、普通のおかず入れてるわ。
ワックスペーパーと言って紙にワックスを塗ってる物か、グラシン紙と言ってどろどろに溶かした紙をプレスした物を敷いたらいいみたい。
クッキングペーパーはグラシン紙にさらに樹脂をコーティングした物らしいから、よりコストがかかってる物を使うのももったいない。

旦那さんが買い物に行ってくれたけど、ワックスペーパーはなく、代わりに油を通さない紙の入れ物を買って来てくれた。
あと食べ物を入れる時のポイントとして、最初にぬるま湯でさっと濡らしてから乾いた布で拭いてから少し乾かして入れる、食べ物は十分冷ましてから入れる、上部分にもワックスペーパーをかぶせる。

それらをするとなったらね、当然早めに取り掛からないとだめなわけです。
いつもみたいに、食べ物を直接入れるとか、容器に入れてもそこからこぼれそうなくらいスペースができてしまったりとか、結構出来立ての熱いやつをさっと冷ましただけで入れるとか、そういう事をしたら、油ジミができてしまうわけですよ。

せっかくやっと買った大切なわっぱ弁当。
良い物を長く大切に使おうと思ったら、ドタバタで用意はできない。
1品は昆布豆がちょうど作り置きであったし、豆はバラバラにならないように爪楊枝に刺す、追加で作る物も、これは茹でる、これはその上で蒸す、魚は焼くと前日から段取りを書いておいた。ご飯も最初に入れて冷ます時間も取る。

(わっぱ弁当箱に入れるだけで、美しい。)

そうすると、予定を立てた生活をすると、心にゆとりが生まれる。
物を大切に使うって、人の行動や考え方まで変えてしまう。

昔から日本にある物って、そういう物が多い。
着物だって、ドタバタでは着れない。
着物をきれいに着ようと思えば、1つ1つの着付けが大事。
きれいさを保とうと思えば、所作も自然と丁寧になる。

良い物を持つというのは、そういう精神も自然と育む。

今の日本は、安物が横行して、安いと多くを持てるけど、それが豊かとは限らない。むしろ、多くの物が溢れかえって制御不可能となっている。
日本は戦争に負けて、アメリカのしてる事を豊かだの勝ち組だの思って、真似をして来たが、日本古来からある良さまで忘れ去ってしまってはいないだろうか。

よく選んだ良い物は少しで事足りる。
そして、良い物だからこそ、丁寧に扱おうとすれば、心の余裕を持つ必要があったり、所作が丁寧になったりする。
そのことで得られる豊かさを日本人はどこかに置き忘れて来てしまってるのではないか。

さらが曲げわっぱを使いたがった事で、そんな事に気付かされた。
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