内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

二〇二二年、新年のご挨拶

2022-01-01 22:35:56 | 雑感

 皆様、あけましておめでとうございます。

 昨年同様、コロナ禍の渦中の新年となりましたが、今年が皆様にとりましてより良き一年でありますことを心より祈念いたします。

 旧年中は拙ブログの記事をご笑覧くださり、誠にありがとうございました。二〇一三年(癸巳)六月に始めましたこのブログは本年(壬寅)で足掛け十年目に入ります。今年も毎日投稿する所存でございますので、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 この年末年始、日本は大寒波に襲われているようでございますが、こちらは年末から異常とも言える暖かさで、今日元旦も、いささか気温は下がりましたが、それでも平年よりは高め、日中はよく晴れた一日でした。
 明け方はまだ曇りがちでしたが、昨年の元日同様、ライン川のほとりまで初日の出を撮りに自転車で行ってまいりました。日の出の時刻、シュヴァルツヴァルト上空はやはりまだ雲に覆われたままで、山稜上に昇る朝日は拝むことができませんでしたが、雲間を昇りゆく朝日を写真に収めました。今日の記事に添付した写真はそのときの一枚です。

 さて、今年の目標といたしましては、まず健康面に関しては、昨年始めたジョギングを無理せず淡々と続けていきます。今朝も、ライン川まで写真を撮りに行った後、一旦家に戻ってカメラを置き、再びジョギングに出かけました。走り初めです。

 本年の研究計画としては、ここ数年ぼちぼちと発表したり論文を書いたりしてきた sujet の系譜学についての考察をまとめたいと思っております。そのために、今年予定されている研究会、学会、演習、集中講義などもその計画の一環としてできるだけ相互に有機的に関連づけることにしています。

 研究を離れた読書計画は、なかなか思い通りにはならないのですが、日本の古典文学に関しては、昨年刊行された岩波文庫版『源氏物語』第九冊(蜻蛉・手習・夢浮橋)を少しずつ読んでいきたいと思っております。

 二十世紀フランス哲学の古典に関しては、いわゆる哲学書ではないのですが、昨年新版が刊行された Eugène Minkowski の Vers une cosmologie(1936)を、それに先立って刊行された二著 La Schizophrénie(1927)と Le Temps vécu(1933)と合わせて読み直したいと思っています。