何の食事もせずに、歩き旅を終えて、ハナ垂れ小僧で帰ってきたら、ひさびさに胃に激痛。
精神的な・何かあせりが要因だろう。
とにかく、お湯を沸かして、帰り道に買った宮崎の緑茶を何杯も飲み・タバコというヤクをやる。
だいたいそうすれば、すこしじぶんの胃がラクになる。
そこに、CDをがさごそまさぐって、鎮痛剤となりうるであろう曲を掛けるが、どれもこれもが効かない。
そーなれば、これしかない。
と、隠しクスリ、万能薬、フリップ&イーノの「イブニング・スター」を掛ける。
やっと、胃痛が治まっていく。
■Robert Fripp & Brian Eno 「Evening Star」1975■
日曜日。しもうたっ。そう思って起きれば、時計は13:10.
ここで・・・・
落胆・うしろめたさ、そんな悪循環の感情に堕ちていくもの。
だが、そのワナにはまってはいけない。
日曜日は、まだあと半分ある。
また、昨日・土曜日からの1日半寝すぎに至ったのは、天気の悪さ・雨・寒さゆえ。
そして、それなりに疲れていたのだ。
「それは、それでいいじゃないか。」(みとぅを)
***
ボケボケなので、風呂とお湯を同時に沸かす。
「いかん、そうだ。お茶っ葉が切れていたのだ。」
「出しがら茶でも、いいじゃないか。ぬくもれば。」(みとぅを)
カンカンに沸いた湯で、何とか4杯のお茶を飲む。今日は、温まれば、それでヨシ。
続いてお風呂。
今日は、黒川。ひのきの香りを入れる。ぬくぬくだ。
ふだん、なかなかお風呂に入る気力が・勢いが出ないじぶんにしては上出来。
お風呂に入れる悦楽。
風呂上り、ヒゲのお手入れまでちゃんとやるのだ、えらいえらい。
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昔の日曜美術館「大竹伸朗・全景展」特集をかけながら(兄にもらったDVD)。
昨日、やりそこねたお皿等々の洗い物をしながら、今度は手を温める。
お米を一合研いでおく。
バッグに、散歩道具一式・七つ道具を入れて、イザ出発。
3時から6時半までの約3時間半の旅。
***
あてもなく歩き、あてもなく写真を撮る。
だが、日は4時を過ぎると落ちていく。
落ちていくと共に、街が冷えていくのは承知の助ではあった。
ところがどっこい、それどこではないさぶさ。
さぶさに緊張した背筋や腰が痛くなっていく。
どーも、おかしい。手までかじかんでいく。
そのナゾが解けるのは、歩いていった果てでのこと。
「四つ木橋」なるものが見えてきた。
「そうか。ぼーぼー風が渡ってくる、荒川の土手の方向に歩いていったゆえのことか。」
と納得。気が付いたら、そんなところまで来ていたのだ。
<今日の旅写真のごくごく一部>
「この公園は、サイコーだよね。すんばらしいよ。」
とおじいちゃんが、じぶんに同意を求める笑みを浮かべて、自転車で横を通り抜けた。
お花を撮っていたら、陰から小人が出てきた。
くまのプーさんは、日曜だというのに、熱心に打ち合わせ中。
きょう、唯一出会ったネコちゃん。「さぶいけどクリンチ、クリンチ。」
スナック風居酒屋「奈々」。
かじかむ公園で、くまさんのバイオリン演奏に聴き入る。
たぶん、あのくまさんが・かぶっていた帽子は、倉持帽子店で買ったものだろう。
さぶいはずだは。坂をのぼれば、四つ木橋・荒川土手。
一段低い土地に下がって、再度ラビラントへ戻る。
玉の井・いろは通り。
***
不安定な天候の中、傘を持ち歩いていたが、運良く雨には降られなかった。
帰って来て、トイレに入ると、外でぽたぽた言う雨音が聴こえてきた。