この「キャリアリング」はなんとCM(どこのスポンサーかは忘れたが・・・)にも起用された、自分も大好きな曲である。
このヴァージョンは「Paris au Printemps」というパリのライヴを納めたアルバムに入っているものだが、原曲は1979年の「アルミ缶」に入った「メタル・ボックス」に入っている曲である。
低空飛行を続けるジャー・ウォブルのベースが、カッコイイ。
「ロック」も「パンク」も否定してたどり着いた「パブリック・イメージ・リミテッド」という稀有な、カテゴライズされる事を拒否した革新的なバンドのノッていた時期の名曲である。
ジョン・ライドンというと、すごく暴力的イメージが強いように思えるが、本当はすごくひ弱で病気を持った子供時代をすごした人で、目線をそらさないのは、実は「挑発」ではなくて、その病気ゆえに、クセになった彼の病気の克服法なのだ。
実際は、読書家の、静かなインテリであるらしい。
80年代の革命的・先進的なアルバムを作り出した「パブリック・イメージ・リミテッド」。
「聴いていて楽しい」という音楽を志向する人にはオススメするつもりは無いが、未開の地へ突入していく、ジョン・ライドンの気迫には、鬼気迫るものがあり、常に戦う姿勢を崩さない彼への個人的なシンパシーと、チカラをもらうことも多かった。
「革命」に根ざす彼の音楽には振るい立たせるものがある。
僕は、そういう道を進んだジョン・ライドンを「これを聴かずして何を聴くんだ!」という気持ちにさせられる瞬間がある。
彼は見事に、音楽の革命を起こした偉大なる革命家の1人として、音楽史に刻んで欲しいと思っている。
「Paris au Printemps」(live)
1.THEME
2.CHANT
3.CAREERING
4.BAD BABY
5.LOW LIFE
6.ATTACK
7.POPTONES
原始的なエネルギーを感じます。
自分も、洋楽を熱心に聴きだしたのが1979年で、少し一歩「パンク」に出遅れてしまった世代なので、ピストルズよりも、インテリで過激なジョン・ライドンのPILの方がカッコ良すぎますね。
未だかつて無い領域に入っていくという、その革命的な姿勢。
自分もこうありたいと思います。
はじめまして、1957生まれのじじいです。
彼らとまさに同世代です。
最近、娘にフルシアンテを見せたらPILみたいと言ってたのが意外でした。
キースは亡くなってしまいましたね。残念です。自分もいつまで生きてるかわからないと思うようになりました。
人生、音楽ともに大先輩ですね^_^。
余人さんは今更でしょうが、久々の新譜を今年に入ってから知りました。きっかけは克也さんのベストヒットUSA。
オンラインでのインタビューでしたが、相変わらずライドンさんは元気なようでした。
いつまで命が、、はわたしもこの数年よぎります。だから、いつかは聴く、と溜め込んだレコードやCDはもう聴ききれない、とそろそろ判断すべきかもしれません。
しかし、PILにおいては、何歳になっても「あのエネルギーが欲しい」と手を伸ばすのは「フラワーズ・オブ・ロマンス」です。あくまで私の場合ですが。。。