こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

音盤日誌:ニューウェイヴ・カセットシリーズ9 B面 1982.7

2021-06-17 19:00:00 | 音楽帳

B面は、7月2日「渋谷陽一のサウンドストリート」でエアチェックしたものが中心となっている。

総体的にB面は、ニューウェイヴというより新譜プラスアルファ。
しかし、みんなニューウェイヴと無縁か?と言えば、なんらかの引っ掛かりがある音楽である。
ピストルズからPILへと展開していったジョン・ライドンが言った「ロックでなければ何でもいい」じゃないが、ニューウェイヴそのものがロック以外のあちこちにあるスタイルを(ある意味節操なく)吸収して、「つくろい」を変化させていったように、受け手側も様々なスタイルの変化・ありように新しい音の萌芽を見い出していた。
それはYMOが取り組んだ歌謡曲や演歌も同様なように。

このカセットの曲たちはじぶんにとってそんなもの。
ただし、最後のボウイだけが別。彼はニューウェイヴなるものの最たる起源であり先駆者だから。

B面
1/ミッシング・パーソンズ「メンタル・ポップスコッチ」

・2021年現在この曲を聴くと「まっすぐなロック」だろうが、当時はアメリカのニューウェイヴバンド(!)と喜んで聴いていた。
8月発売の4曲入りミニLPが彼らのデビュー盤。ヴォーカルのデイル・ボッジオのポートレイトとバンド名表記だけのジャケットデザインが秀逸。



2/パーラメント「Pin The Tale On The Funky」
3/パーラメント「May We Bang You?」

・パーラメント/ファンカデリックの存在を初めて知ったのは、前年(1981)の教授のサウンドストリートだった。
この2曲が入ったアルバム「Gloryhallastoopid」は1979年発表の作品。このアルバムを含む4枚の作品が遅ればせながら1982年6月に国内発売となった。
渋谷さんがある意味での新譜として紹介してくれた。

4/ブラック・ウフル「アイ・ラブ・キング・セラシー(ライブ)」
・「レゲエ」を初めて聴いたのはボブ・マーリーだったが、初めて買ったレコードはブラック・ウフルの「RED」(1981)だった。
1982年6月発表のライブアルバム「ザ・ライブ ~ティア・イット・アップ~」より1曲。
キャッチーな曲「アイ・ラブ・キング・セラシー」のオリジナルは1977年のデビューアルバムに収録されている。
レゲエはこの当時から今まで、具体的なライブ映像よりも映像抜きで、南洋の海や空を脳に抱いてリラックスして聴いていたい。

5/フォーカス「ファーザー・バッハ」
・フォーカスはオランダのプログレバンド。この曲を含むアルバム「マザー・フォーカス」は1975年発表の作品。
「ファーザー・バッハ」はアルバムB面最後の曲。1分数十秒の短い曲。



6/デヴィッド・ボウイ「スペース・オディティ」
・今更言うまでもないボウイ初期(1969年)の名曲。
「ロウ」「ヒーローズ」はLP通して聴いていたが、初期作品について大した情報も無い状況で、1982年7月の夜初めてこの曲を聴いた。

下記は1990年全世界で大々的に行った「サウンド&ヴィジョンツアー」の東京公演の映像。ボウイ43歳の姿。
当時NHKでこのボウイの長時間にわたるライブが放送された。それを収めたビデオテープはどこかに行ってしまったけれども、
「スペース・オディティ」が流れ出して始まるライブのイントロは実に感動的だった。
曲の最後の方でエイドリアン・ブリューがボウイの横に現れる。
2021年、ひさびさにこの名曲をヘッドフォンで聴いて、ぞわぞわと鳥肌が立った。

■David Bowie 「Space Oddity」 (1990 Sound and Vision tour - Tokyo, JP)■
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