こころとからだがかたちんば

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秋の100曲:ペイル・コクーン「青空の実験室」1982

2024-12-10 21:20:00 | 音楽帳

昨日朝、おおしたようこさんの番組見てたら”いよいよ冬本番”と言っていた。初霜、初氷となり、例年より14日早いんだとか。
今年は猛暑のせいですべてが季節遅れだったが、いきなり逆転したらしい。
私の中ではまだ晩秋だったんだけど、、そして「まだ秋」と言ってふんばりたいけど。。もう冬の到来を認めねばならないのかもしれない。

***

秋と冬の境目はどこなのだろうか?などとずっと考えていた。試しに家人に質問してみたら、そんなこと考えたこともない。ずいぶんと小さなことを相変わらずぐるぐる考えてるんだね、といなされた。そうだ、私はこの手のことをふだん四六時中考えている。

秋と冬の境目を「月」でわけて考えるのが気象庁で、11月までか秋、12から2月が冬としているらしい。あるいは、冬至から春分までを冬とする考え方もある。
自分としては、やっとおとずれた紅葉が散って、裸の木立ちがあらわれ出したら冬、としたい気分。
そうしたら、この数日で美しい葉々がはらはら散り出した。やっぱり冬がもう来たのかもしれない。。手足などの末端を中心に冷え性だから用心してきたが、、「今年は大丈夫だよ」と無意識に自分に言ってきたが、むしろ例年以上に気をつけねばならないのかもしれない。

***

そんな寒い中、音楽を聴きながら、土、日、1日空けて火曜とチャリンコを走らせ、紅葉が散り行くさまを見てきた。
最近取り出したのはペイル・コクーンの4曲入りミニアルバム「青空の実験室」。(「取り出した」と言ってもiTunesに入れたものだけど。)

このアルバムを知ったのは、雑誌フールズ・メイト1983年師走号に載ったパフェレコードの広告。アルバムリリースは1982年だそうで、翌年の紹介広告だった。これ以外でも雑誌でアルバムのモノクロームなジャケットを見たことはあり、興味は猛烈にあったが実態不明なまま40年経過。中身を聴いたのは、ここ数年のことだった。カラーの色付きジャケットを見たのは、かつて神保町にあったジャニスの店内かもしれない。日焼けしたかのような色味のカラー写真がさらにそそられる。
のちに発売されたレコードに写るメンバー2人は太ももあらわな短パン、ベレー帽姿で、まるで少年探偵団の小林少年を模していたので。。。聴く前の想像は、外界と切り離れた小学生たちの秘めた小宇宙を思い浮かべていた。その後実際に聴いた後も、そのイメージや印象に違いはなかった。

80年代初頭、みんな自宅でラジカセ等を相手に音に関するさまざまな実験を行っていた。私もそんな子供の1人で、マイクでいろんな音を録音したり、ループさせたり重ねたり・・。帰宅から母親に「夕ご飯だよ」と声を掛けられるまでのあいだ、全く生産性とは関係のない、無縁な実験行為に浸っていた。私はいわゆるそんな”デモテープ世代”であって、教授のサウンドストリートでデモテープ特集が組まれる前後の時代 夢中になっていた。
この4曲入りミニアルバムも、そんなデモテープ世界と地続きで、アナログな楽器類で構成されたくぐもった音の世界。ボリュームを上げて聴くと外気の音や見知らぬ人の声、ざわめきなんかも聞こえてくる。師走のゆらめく風景にマッチする。

 

■ペイル・コクーン「青空の実験室」1982■


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