西野二胡を作る木の材料の呼び名は、日本の木工市場で通用する名前を使っています。世界の木材市場で一定の名前が確立している物はそれも併記します。
中国での二胡の材料の名前というのは、楽器メーカー各社それぞれによって違います。紅木といってもその数は10を超え、いわゆる乾燥が十分進んだという意味の老紅木にしてもその種類は日本の市場とは一致しません。そこで光舜堂では、日本市場で確認しやすい名前に統一いたします。
◆ブラジリアンローズウッド。
世界の銘木としてもトップクラスの物です。既にワシントン条約により輸出入規制されています。今日本にある物は規制される前の材料か、規制後細々と輸入されて来たものでしかありません。
この材料は、ギターやピアノなど楽器の材料としてはそのふくよかな音と遠鳴りする性能によって、世界の楽器業界ではトップに君臨していますが、今までに中国の二胡の材料として使われて来たことは有りません。
ローズウッドはすべてマメ科ですから、いわゆる紫檀とは同じ系統です。楽器に作ると遠鳴りがし、明るいふくよかな音色が特徴です。
◆ココポロ
メキシコや中南米地域に産する、ローズウッドの一種です。近年ブラジリアンローズウッドの代わりによくつかわれる材料で素人目にはその違いはほとんどわからないようです。音の鳴りはブラジリアンローズウッドより硬く響きはむしろ良いように思えます。明るく軽やかなポップスなどに向いているようです。
◆チンチャン(手違い紫檀)
手違い紫檀と江戸時代から呼ばれるように、乾燥が進んだものはインドの紅木紫檀と見分けがつきませんが、新しい材料はかなり明るいオレンジ系の色をしています。音としてはその明るい鳴りの良さという点では二胡の材料の中では一番華やかな印象があり、中国曲には大変向いているようです。
◆縞黒檀
黒檀は東南アジア一帯に自生している柿科の木です。沖縄の黒柿も黒檀の一種です。縞黒檀はマッカサーエボニーともよばれま黒と茶色のストライプの木目が特徴的です。その音としては少し沈んだマイルドな響きを持ち、良く響きます。比較的日本人に好まれる音のようです。
◆アフリカンブラックウッド
この木はクラリネットやオーボエなどを作る材料で、黒い色をしていますが、紫檀系(マメ科)の木です。現状販売されている黒檀と言われる二胡にはこの樹種が5分の1位含まれているようです。特に北京系の黒檀と言われている物に多いようです。どう言うわけか、中国ではこの木を黒檀の中に入れています。黒檀と違い音は華やかな明るいそしてチンチャンに匹敵するぐらいのなりの良さを持っています。正にクラリネットのように高らかに鳴ります。
◆インド紫檀
この木は、中国でいう小葉紫檀、日本でいうコウキ紫檀(レッドサンダー)の植林物をこの様に呼ぶことも多いのです。コウキ紫檀(小葉紫檀)はインドでは伐採禁止になっています。そこでこのコウキ紫檀の植林物などが使われて来たのですが、この木も既にワシントン条約で輸出が規制されています。日本でもこのコウキと言われる小葉紫檀は三味線の材料として最高級の物ですが、中国でもこの木で作った二胡は、100万円を超えて販売され投機の対象になったりもしています。日本にはわずかですがこの植林物のインド紫檀は入ってきますが相当高額で取引されるようになってきています。このコウキ紫檀或いはインド紫檀は、音としてはとても甘い音で、これこそ二胡の音という演奏家が多いです。しかし北京系のように大きく鳴ることを求めた楽器には向いていないようで、むしろ音色を聴かせるという楽器に仕上がります。正にこれこそ二胡の音でしょう。
◆シャム柿
シャム柿は元々は黒檀の代用品として、日本の商社が名前をつけたものです。中米のガテマラなどに多く産するジリコテという樹種です。色は黒檀のように茶色が基調ですがその中に黒い、まるで墨を流したような木目が現れます。まるで墨絵のような美しさがあります。
音も今までの二胡には無いとてもワビサビを感じさせる深い音色で、非常に日本人に好まれています。少し沈んだ透明感のある音は、日本の曲やクラシックなどにも合います。この木の二胡は光舜堂以外では作られておらず、このシャム柿こそ、その木目の美しさと音の渋さによって、日本の二胡と言えるかもしれません。
中国での二胡の材料の名前というのは、楽器メーカー各社それぞれによって違います。紅木といってもその数は10を超え、いわゆる乾燥が十分進んだという意味の老紅木にしてもその種類は日本の市場とは一致しません。そこで光舜堂では、日本市場で確認しやすい名前に統一いたします。
◆ブラジリアンローズウッド。
世界の銘木としてもトップクラスの物です。既にワシントン条約により輸出入規制されています。今日本にある物は規制される前の材料か、規制後細々と輸入されて来たものでしかありません。
この材料は、ギターやピアノなど楽器の材料としてはそのふくよかな音と遠鳴りする性能によって、世界の楽器業界ではトップに君臨していますが、今までに中国の二胡の材料として使われて来たことは有りません。
ローズウッドはすべてマメ科ですから、いわゆる紫檀とは同じ系統です。楽器に作ると遠鳴りがし、明るいふくよかな音色が特徴です。
◆ココポロ
メキシコや中南米地域に産する、ローズウッドの一種です。近年ブラジリアンローズウッドの代わりによくつかわれる材料で素人目にはその違いはほとんどわからないようです。音の鳴りはブラジリアンローズウッドより硬く響きはむしろ良いように思えます。明るく軽やかなポップスなどに向いているようです。
◆チンチャン(手違い紫檀)
手違い紫檀と江戸時代から呼ばれるように、乾燥が進んだものはインドの紅木紫檀と見分けがつきませんが、新しい材料はかなり明るいオレンジ系の色をしています。音としてはその明るい鳴りの良さという点では二胡の材料の中では一番華やかな印象があり、中国曲には大変向いているようです。
◆縞黒檀
黒檀は東南アジア一帯に自生している柿科の木です。沖縄の黒柿も黒檀の一種です。縞黒檀はマッカサーエボニーともよばれま黒と茶色のストライプの木目が特徴的です。その音としては少し沈んだマイルドな響きを持ち、良く響きます。比較的日本人に好まれる音のようです。
◆アフリカンブラックウッド
この木はクラリネットやオーボエなどを作る材料で、黒い色をしていますが、紫檀系(マメ科)の木です。現状販売されている黒檀と言われる二胡にはこの樹種が5分の1位含まれているようです。特に北京系の黒檀と言われている物に多いようです。どう言うわけか、中国ではこの木を黒檀の中に入れています。黒檀と違い音は華やかな明るいそしてチンチャンに匹敵するぐらいのなりの良さを持っています。正にクラリネットのように高らかに鳴ります。
◆インド紫檀
この木は、中国でいう小葉紫檀、日本でいうコウキ紫檀(レッドサンダー)の植林物をこの様に呼ぶことも多いのです。コウキ紫檀(小葉紫檀)はインドでは伐採禁止になっています。そこでこのコウキ紫檀の植林物などが使われて来たのですが、この木も既にワシントン条約で輸出が規制されています。日本でもこのコウキと言われる小葉紫檀は三味線の材料として最高級の物ですが、中国でもこの木で作った二胡は、100万円を超えて販売され投機の対象になったりもしています。日本にはわずかですがこの植林物のインド紫檀は入ってきますが相当高額で取引されるようになってきています。このコウキ紫檀或いはインド紫檀は、音としてはとても甘い音で、これこそ二胡の音という演奏家が多いです。しかし北京系のように大きく鳴ることを求めた楽器には向いていないようで、むしろ音色を聴かせるという楽器に仕上がります。正にこれこそ二胡の音でしょう。
◆シャム柿
シャム柿は元々は黒檀の代用品として、日本の商社が名前をつけたものです。中米のガテマラなどに多く産するジリコテという樹種です。色は黒檀のように茶色が基調ですがその中に黒い、まるで墨を流したような木目が現れます。まるで墨絵のような美しさがあります。
音も今までの二胡には無いとてもワビサビを感じさせる深い音色で、非常に日本人に好まれています。少し沈んだ透明感のある音は、日本の曲やクラシックなどにも合います。この木の二胡は光舜堂以外では作られておらず、このシャム柿こそ、その木目の美しさと音の渋さによって、日本の二胡と言えるかもしれません。