二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

李十三さんと話し合ったこと、

2010-07-25 20:45:57 | ■工房便り 総合 
二胡作家の李十三さんが、新宿の竹林閣のオープニングに合せて、来日されました。

竹林閣のオーナーの、山本さん、また沙皮さんの、ご紹介で、

御会いすることが出来ました。

このなかなか無いチャンスに、沙皮さんの通訳で、李さんと二胡のこと沢山話せました。

その内容は、


日本の国内に於いて、二胡の販売に関して、

今問題になっていることの一つが、木の名前でしょう。

以前にも、書きましたが、中国での木の呼び名と、

日本での木の呼び名が、違うということです。

烏木という呼び方一つにしても、日本では黒檀と呼びますが、

実際には、日本で言う黒檀とは違う物が、沢山出回っています。

紫檀にしても、同じことが言えます。

ですから昨日、李十三さんと話し合ったことは、

材料を1つ1つ、見ながら、互いに、これは何と言う名前か確認して、

十三堂と、光舜堂は、その名前を併記、あるいは統一しようということになりました。

このことを、更に広めていけば、せめて、国内での木の呼び方は、

統一されて、聞いたことも無い、なんとか紫檀というのに、皆さんが煩わせられなくなるのではないでしょうか。

また、表示とは違う木に、色を付けて、他の名前にして売られるというようなことも、

少しは、防げるのかもしれませんが、

それより、私たちは、この木を使って、このような使用で作っています、

という、今では他の製品では当たり前のことが、二胡の販売でも行われることが、

望ましいと考えております。

1民族楽器の世界から、より広い世界の人々が愛する楽器に、発展してくれるのを望みます。

そのほか、今回、李さんに、西野式木軸見ていただきました。

これは使いやすいとのこと、やったことは無いが、試してみようとのことでした。

早速、図面化して、李さんに送り、試してもらうことにしました。

また、光舜堂の二胡、弾いてみていただき、皮の張り具合など、お誉めいただいたのは、

なんだか、テストに受かったような気がして、非常にホッとしました。

今回、来日の際、お嬢様の、リーポンさんもいらして、(彼女は今度音楽大学で、二胡専攻されるとのこと)

西野二胡弾いてもらい、これは良いですね、ポップスなんかにも良い楽器のような気がしますと、お誉めいただいたのは、嬉しかったです。

そのほか、李さんとは、ここに書くと皆さんに嫌われそうな、マニアックな、構造的な話しなど、

木の厚み、皮の張る部分の構造など、改めて、互いの構造の違いの認識など、

道具の話しなど、職人同士の話で、盛り上がったのでした。

西野和宏

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2 Comments

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すうさんへ (nishino)
2010-07-31 18:03:39
ほんとなら良く鳴れば何でも良いのでしょうが、
今わけのわからないことになっています、各楽器店で、同じ材に違う名前付けていますし。

老かどうかもわからないのが、老という名前付けられていますしね。

それで、李さんとはせめて同じか、解るようにはしようという話になりました。
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材木の名前 (すう)
2010-07-30 22:27:09
二胡の材質ってほんとうにわかりづらいと思います。これがギターだと、トップがスプルース、サイドが~、バックが~、ネックが~、指板~、とスペックが細かく表示していて、ホンジュラスとかブラジルとか産地まで表示していますよね。これはこれでよくわかんないのですが、日本人はこういうの大好きで拘りますよね。音が良ければいいと思うんですが、やっぱり自分の二胡が何でできているのかとても知りたいと思ってます。
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