二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

8月19日(日)西野板胡(仮称)誕生?!10:00~17:00

2012-08-21 11:56:04 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
残暑厳しいですがお元気ですか?
お盆休みも終わり久々のお仕事復帰の方々は かえって体調狂いやすい時期ですから、
どうぞご自愛下さいね!

さて、宇田川町10-2では、
¥BARのゴキゲンな店主 onoちゃんもワイフの故郷へのヴァケイションから帰国し、
いよいよ不健全部屋(BAR側)工事が加速しだしました。
そして、健全部屋(二胡屋側)工事もついに着手?
陽気なROCK野郎達のBARですから原色大好き。
不健全部屋の既に塗られたオレンジやら黄色や赤の塗装が、健全部屋にも忍び寄ります。
現状の白い壁がどこまで残してもらえるかは彼らの気分次第。
もしかしたら“爽やかで素敵な二胡サロン”は今週限りかもしれません。。。


ということで、素敵な二胡サロン最終日(?)は―――。


まずはカユ手にいらしたIさんとMさんの女性お二人。
そして調整にSさんご来店、と、午前中から賑やかに始まりました。
その後も、Oさんの調整、会員Tさんの調整、と続きます。
開店時間が11時だった円山町時代に比べ、
10時から始めてからというもの、前半からのご来店が増えて賑やかになった気がします。
会員Tさんは日曜日はお忙しく、なかなか来られないのですが、
オープン時間が早まったことも良かったのか、この日は割とゆっくりしていただけました。
音楽家ならではの興味深いお話も伺うことが出来、面白かったです。


さて、この日はお昼頃に楽しみなお客様が来ることになっていました。
それは、Ikumiさん。
そう、瓦版でシンガポールの二胡事情記事を連載中の、あのIkumiさんです。
いろいろな意味で楽しみにしていたご来店、
お目にかかるのも初、来ていただくのも初、
そして、
帰国にあたり、渡航FREEの板の二胡についてメールでやりとりしていたので、
Ikumiさんが作った板胡と、店主の作った板胡の見せ合いっこ、
をお互い心待ちにしてました。

ところで、最初にブログにコメントを頂いて以来、
ワタクシほぉはIkumiさんを女性だと完全に信じ込んでしまっていたのですが、
実は、Ikumiさんは男性です。
その事は、ちょっと前にメール交換中に明らかになっていたので(かなりのサプライズでしたが)
驚かなかったのですが。。。
登場したIkumiさん、想像していた年齢よりかなりお若くてビックリでした。
若い二胡弾きさんの増加は嬉しい限りです。

さてお楽しみの板胡のこと。
店主は以前にも板胡製作に挑戦したことがあったのですが、
その時はそんなに良い出来では無く、それっきりになっていました。
ですがその後、店主の二胡製作の腕も上がり、
バイオリン製作を始めたことで格段に二胡の構造と製作技術が進化しました。
Ikumiさんとのメールをきっかけに、それらの総合力を集結して今回改めて取り組んだ板胡は、
――画期的な進化を遂げておりました!
ですから店主は数日前からウズウズ、早く皆さんに披露したくてたまりません。
そして、弾いてみたIkumiさんの反応は、

「これ、本当に蛇皮じゃないんですか?!」

嬉しい感想です、
「いやー、本当にこれ、実は中に蛇皮が入ってる、、、なんてことになってません?」
とまで言っていただいて店主は大満足!
確かに極めて二胡の音色に近い、もはや従来の板胡とは別物の音色です。
ところが、嬉しそうに細い眼を更に細める店主に対し、ちょっと物言いたそうなJimmyさん。
Jimmyさん、さっきから煮え切らないカオをして他の方々とは反応が違うのです。
さて、
西野板胡を弾きまくり、ひとしきり感動したIkumiさん、
ここで、初めて西野製二胡(蛇皮)を手にします。
そしてちょっと弾いて―――、、、

「ああぁっ!音の広がり方が全然違うっ!!」

側で聴いていた方々も同じ反応。
それを聞いたJimmyさん、
「でしょ?!」とばかりに、ここで初めてイキイキした笑顔が出ました。
さっきから、これを言いたかったんですね(笑)

それでも、

従来の板胡の概念は完全に覆し、極めて二胡に近い音色に近づいた西野板胡、
近い将来、蛇皮入手困難になったり、
複雑な渡航手続きの解消、
潮風に弱い蛇皮二胡に代わる、ビーチライブ等での活躍、
今でも多い、爬虫類苦手な女性待望の楽器、等々として、
更なる発展は今後の二胡界の希望の光でしょう。

何と言っても、店主独自の工法で作った、木でありながら新素材の振動板は、
人工皮の二胡と違って弾けば弾くほどに音色が育って来るのが特徴。
一度は「この板胡は凄いけれど、蛇皮の凄さも改めて判った」と言っていた会員さん達でしたが、
弾き続けることで音色が伸び始めた西野板胡が手放せなくなって、
「この板胡、気持ちいい~」と、その後もずっと弾き続けていました。
店主の今後の精進に期待しましょう(笑)



さて、その後も続々会員さん達ご来店。
しかも皆さん手に手に差し入れをお持ち下さって!
この二胡屋、毎週本当に頂き物が多いのですが、
この日は岩手県在住の会員Sさんから宅急便まで届き、いつも以上にいただいてしまいました。
皆様本当にありがとうございました!

そして今週は、一気に3名も新たな会員さんが増えました!
ふふふ、秘密結社 光舜洞、
「年末までに100名に到達するか、否か」の店主との賭けは、
「到達する」に賭けているワタクシの勝利が見えましたな~♪


☆今後のおしらせ☆
★ 9月23日の営業日は、宇田川町を飛び出し、
御茶ノ水にあるトラットリア LEMONが光舜堂になります
LEMON25周年を記念し、22日(土)23日(日)の二日間で、
108城ことMAio-108の記念展覧会『四半世紀のタイムマシーン』を開催するからです。
詳細は後日また告知します。

★ いよいよ来週、8月26日はお引越ライブの為、営業時間は10時~15時です。
★その 8月26日はお引越ライブの為、『二胡のお楽しみ会』はありません。

★ 9月16日は店主は鳴尾弦楽団コンサートへ行くので不在です。
★ 未定ですが、その日は完全休業日になるかもしれません。(↑ほぉの、同行希望の願望!)



では♪

****************************
光舜堂 新店舗の地図はコチラ!!→★★★
渋谷区宇田川町10-2高野ビル2F(電話は現在つながりません)
営業時間:毎週日曜日10時~17時












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4 Comments

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ほぉさん (ikumi)
2012-08-21 15:01:16
セリフまで良く覚えていますね!(笑
色々とお世話になりました。88って感じで。
また次回を楽しみにしております。
返信する
西野板胡… (じみ)
2012-08-21 21:00:37
ソレガシが物言いたげのような顔をしてたのは、西野板胡?の存在意義がよくわからないから。木の振動板で二胡に近い音を再現出来たことにはその技術力や工夫、発想力には敬意を表します。でも、それは所詮蛇皮二胡の代替品の範疇でしかないのではないかと思ったからなのです。同じ値段で並んでたらきっと蛇皮二胡が選ばれるだろうなと。需要としては頻繁に海外に持ち出す必要がある極一部の人か、安ければ初心者用でしかないかなと。
仮にいずれ蛇皮はなくなるとしても、蛇皮でない二胡は以前からあり、ソレガシも動物皮の二胡を使ってて、それなりに良い音してました。それらと戦っても量産となれば木製はあまり勝目はないなと。音自体も動物皮の二胡に対してそれほどアドバンテージがあるとは思えないしなと。
要するに板の振動板でなければならない理由が見あたらないのですよ。
単なる西野さんの技術力の誇示とか、遊びというならありですが。
もし唯一存在出来るとしたら、二胡の音を追い求めるのではなく、独自の音を奏でる新しい楽器としてじゃないかなと。

なーんて考えていた訳です。いろいろ勝手なことを書きましてすみません。気を悪くしたならお許し下さい。日曜のソレガシの浮かない表情の理由はそんなことでしたのです。
返信する
技術力の誇示 (nishino)
2012-08-22 08:12:48
というわけでは無いですね、
それなりに蛇皮以外のものは殆ど弾いていますから、それらの決定的な、伸びていかない理由というのがありますね。
金額の問題ではなく、理由は耐久力が無いということです、使い続けると意外に早く伸び切ってしまいます。
鹿皮も羊皮も、ポリエステルも、唯一多少とも耐久力のあるのは、ジョージガオさんの塩ビとウレタンの組み合わせのものですが、これも5年ぐらいでダメになります、超高分子は紫外線に弱いのと、振動に対する耐久があまりありません。そしてみんな繊維が弱いですね。
ですから、ホントにそこそこなってるとしたら使っている人にお目にかかると思うのですが。また香港あたりはもう殆ど人工皮だと、Arねいさんもいっていましたが私が見た時にはもう、相当伸び切っていましたね、もしよければ、それはすぐにでも広まると思うのでっすよ。

昔の人もいろいろ試したのだと思います、レバーブに始まって、馬頭琴の祖先まで、羊皮で始まって馬まで、使って結局全て木に代わっていますね。
蛇皮のものが数百年変わらなかったのは、この繊維質の強さと、耐久力ではないでしょうか。
そしてこの繊維質の強さが表現する音に対する魅力でしょう。
このまえもって行った、板の二胡も中古の弦を張ってあれだけ鳴りますから、むしろ普通の蛇皮ではとらえきれない音が出ています、という感想は私だけでは無いはずです。
私の頭の中には既成概念が住み着くというのがありません。
目的に向かって最大限の効率と効果を表すものを追求していきます。
別に、技術力の誇示では無いのですよ、もうそれは今までやって来たインテリアの世界で十分なされていますから。
要するに可能性の追求です。
これだけ発達して来たポリの世界があっても、いまだにポリでは良い振動板は出来ていませんね、打楽器はかなりのところまで来ていますが擦弦楽器の振動板はポリではまだ可能性有ると思うのです。
それに金額ですが、一気に下がります。量産がかなり楽ですから。多分同じ縞黒檀だとしても10万位は下がるのです。そのくらい蛇皮は大変だとも言えますがね。
まあ、暫く実験にお付き合いください。
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そうかも (じみ)
2012-08-23 12:48:39
確かにそうなんでしょうね。仰ることはよく分かります。だからこそ西野板胡の新たな可能性を追求して欲しいなと思うのです。
で、犬皮の二胡も安物としては悪くなかったですよ。5年経って劣化してからの音は捨て難かったです(笑
今それはNo.14の持ち主の下で余生を過ごしているはずなんですが(笑
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