二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

修理をお受けする時に、

2011-10-29 23:05:12 | ■工房便り 総合 
自分でできる二胡の手入れ、の途中ですが、

修理をお受けする時に、ご相談の仕方を変えようと思います。

先ずお客様ご自身で弾いてみてください。

その上で気になるところなど、チェックしましょう。

これはお医者様と同じですね。

先ず今の二胡の状態をご本人が弾くのを確かめたうえでの方が、よりご希望に添えると思います。

何しろ、私はかなり体が大きく力らも有り、思い切り大きな音で弾くのが癖になっています。

力を入れているつもりはないのですが、手の重さだけでも、人よりありますから、

多少の、難点は押し切ってしまいがちなのです。

また、皆さんのご希望をよくお聞きして、

その上で私も弾かせていただき、

私なりの答えを言いますが、

私が言ったことは必ずしも皆さんの、気持ちに沿うことではないことも有ります。

私は、お客様の現状の二胡の状態をお伝えします、

当然私なりの解釈です。

そしてそれに対する手当の仕方も、伝えますが、それは絶対に悪口を言っているのではありません。

あくまでも、お医者さんが、風ですね、肺炎ですね、或いは、右の足にだけ体重がかかり過ぎて、腰を痛めていますなどというようなことなのです。

お客様の二胡そのものをけなすということではありません。

ご購入されてから時間が立てば、二胡それぞれにいろいろな癖がつきます。

それが悪く出る場合も有ります。そのことをお伝えするだけです。

また、ホントにどこか具合が悪いと感じられていない場合は、

お客様の二胡を診る必要はないと思います、何処か具合の悪いなと感じられる方のみのご来店を希望します。

それから、お客様が気がつれないことを、私が気が付くことも有ります。

花窓の周りの木がかすかに割れていたり、棹が緩んでいたり、

一見しただけでは解らないくらいのクラックが有ったりもします。

そのことはお伝えしますが、直すかどうかの判断は、お客様にお願いします。

以前、家族が持っていた戦前の二胡を直そうとの思い入れがあり、そのために始めた二胡屋です。

ある意味私の個人的な想いです。(ですから周りの楽器屋さんの顰蹙を買うような値段設定にしているつもりです)

どうしても私なりに思いがこもり、ついつい、どんな二胡でも直したくなってしまいますし。

大きなお世話と思われながらも、つい人様の物を直したくなります。

もちろん、修理屋としてやっているわけですから、ご相談で決めた以上のことはやりません。

それは仕事上のルールです、お約束以外の事をしたら仕事にはなりません。

しかし、お客様が気がつかない、雑音などついつい聞こえて来ると、どうしても、直したく、ついお客様に、気軽に、直すことを進めては来ましたが、

考えてみればそれも大きなお世話かもしれません、お客様なりに気に入られているのかもしれないからです。

ですので、これからは、修理という点ではなんとなくいらっしゃるのではなく出来たら、ご自分なりに、自分の二胡に悩みのある方に限りたいですね。

もちろんその他、弦や、弓など扱っております。

以前から、客様の二胡の雑音やららなりの悪さが、それら弦や弓のせいだと気がつかれないときにはお勧めしますが、それ以外ではこちらからのそれらをお勧めしたことも有りませんし、これからもしません。

また、西野二胡に興味を持っただけでいらっしゃる方もおられると思います。

どうぞご来店の際には、ただ来てみたかったのか、ご自分の二胡にどこか具合が悪い所があるのか、或いは西野二胡弾いてみたかったのか、

お申し出ください。


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