技術というのは！

技術というのは、

材料と道具と、その道具を使うための知識だと思います。

それさえ得ることができれば、どなたにでも二胡は作れます。

私みたいに不器用な人間にでもです。

ほぉさん曰く私みたいな不器用な人間によく、二胡作れますね！！

だそうです。

器用な人なら、、、そうですね、例えば、二胡の弓の馬毛を、竹の先端の３ミリの穴に

２５０本くらいの毛を、割とすんなり入れることができます。

それも手だけです。

何しろ、目はわるいは、手先は不器用だは、細かいものを持つのも苦手な私は、

道具を使わざるを得ません、

そしてその道具は作るしかないのですが。

でもその道具さえあれば、不器用な人でも、器用な人と同じことができます。

例えば、ある友人は髪の毛を縦に、半分に切り裂きます。

私は髪の毛をぴんと張って、そこに定規が乗るように工夫して、その毛を３つでも４つにでも切り裂くことができるのです。

技術は、その道具は、器用な人の何倍かの働きをすることもあり得るのです。

以前二胡を習い始めた時、

不器用な私は水平にまっすぐに手を動かすことができず苦労しました。

そこで考えました、

これは手をまっすぐに水平に動かす訓練をしないといけないな、

普通は鏡を見ながら弓を動かします。

器用な人ならこれでも十分、覚えられます。

目で手の動きを追いながら手の動きをコントロールして体に覚えさせれば良いのですから。

不器用な私は、道具を使いました。

何のことはない、テーブルわきに立って、二胡の弓をもって、

テーブルの上に手を乗せて、動かすのです。

慣れてくると、右手の小指が、テーブルに着くかつかないか、軽く触れるくらいを維持して動かすことができるようになります。

人がまっすぐに立ってと思っていても、写真に写したりすると意外にまっすぐではないことにびっくりしますよね。

感と自分の感覚だけで、まっすぐに立つのは、かなり大変ですが。

そのことに気が付いて、壁やいすなど何かを利用してまっすぐに立ったり座ったりすることを体に覚えさせることはできると思います。

普段の生活している、その生活のための筋肉というのは、意外とまっすぐに立つなどという事とは違うバランス感覚で維持されているのでしょうかね。

人それぞれの、骨格の違いもあるのでしょうが、普段使っている筋肉のつき方使い方の癖というのがあるようです。

それらに気が付いて、修正していくと、かなりまっすぐに自然に立てるようなのです。

最初の内はとても違和感がありますよねなんだか、かえって曲がっているような感じがします。

人の手は、弓をもって水平に動くようには作られていません。

肩や肩甲骨尚を中心にして回転するようにできているからです。

それを水平に動かすようにするのですから、体全体を使って何とかやりくりするようにしないと、水平には動きません。

そしてそれに慣れることが必要です。

よほど器用な人なら体で覚えていけるのでしょうが、

ですから私はテーブルというガイドを使って、練習してみたのです。

技術は道具を使う知識があれば、意外と簡単に、、、

まあ、６０歳過ぎてから始めたので、筋肉の慣れが追い付かないのですが。