二胡工房 光舜堂

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二胡の棹の太さ?

2024-12-18 16:43:44 | ■工房便り 総合 
昔の、それこそ30年以上前の二胡の棹は丸い棒でした。
直径16ミリπ。
ところが、その頃は絹弦でしたしそれほどの張力は掛かりませんでした。
おおよそ7キロ前後の弦の張力です。
もっと大きな音と、何かと西欧に追い付けという中国では楽器もより大きいな音で、と
そこで、胴を大きくして音を大きく鳴らそうとしたのです。
その頃に丁度8角形の二胡は音が大きいからと、8角形の楽器を作られるようになりました。
今では二胡らしい複雑な音色にはならないという事で8角形も演奏する人も少なくなり、中国の演奏家のほとんどが6けっけいになっているようです。
もおt元が音色重視の楽器ですから、ヴァイオリンに匹敵させようというのが間違いだったような気がします。
それでもめげずに現在は胴を大きくする方向に進んでいるようです。
さて、胴の直径85ミリくらいの昔の二胡に、直径16ミリπの棹でした。
その後、弦がスティールになり張力が上がり、これでは棹が曲がってしまうという事が起きてきまして、現在の横は16ミリ縦が19ミリの涙滴型の棹になったのです。
そこへきて、胴の直径は今や92ミリ近くもあり当然音は大きくなったのですが、何とも音色の二胡というのが無くなってきたように感じます。
先日お客様と話していて、ヤマト二胡の小葉紫檀とシャム柿の組み合わせ。
これは強い音が出ます。
棹は真黒黒檀。
お客さんがその他に合ったココポロの少し太目の棹は作れないだろうかと、
そこで通ってみました。今までは21ミリの太さの棹でしたが。
22,5ミリの太さに替えました。
すると何が起こったかというと、音色がくっきりとつよっくなり出したようです。
棹は音色を支えるのですね。
ヤマト二胡の胴の大きさはそれほど大きくはしていません。
90ミリなのです。
それでも昔の二胡よりは随分大きくなってきています。その上ヤマト二胡はそれこそヴァイオリンに匹敵するおてゃ言いませんが、音の大きさというより響きの強さで遠くまで音が通ります。
その強さを支えるのはそれに見合う太さの棹なのだ音客様に教えられたようです。
楽器は進化します。
弦が絹弦からスティールに変わり、胴が大きくなり当然棹も太くしなければいけないのです。
まだまだお客様に教わることも沢山ありますね。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ

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