何とか、解体も終わりまして、
建築もいよいよ始められそうですが、なんだか、もうすぐ梅雨ですね。
こうなったら、ゆっくりやります。
今は仮の工房、と言っても木工所ですからすぐそばに機械があってとても便利ではあるのです、狭いのはいたしかたないですね。そこも何とか稼働できるようになりました。
光舜堂12周年記念の弓毛の張替えキャンペーンでお預かりした弓も、あと4名様残すだけですが、ここへきて、やはり光舜堂の弓は良いと、いろいろ話が舞い込んだりもしています。
さて、その弓の張替え。既に張り替えた方々は、弓毛を張り替えるとこんなに違うのだと、言うご感想をたくさんいただきました。
二胡の世界で、弓毛を張り替えるのなどというのは、10年前には考えられなかったことです。
2,3年で廃棄するのが当たり前の世界でした。
しかし当時は高いもので、1万7,8千円、安ければ5,6千円。
そこへ、いくら手をかけているからと言って2万8千円の弓を光舜堂では発売し始めました。
その代わり、毛を張り替えて、長い間気に入ったものが使えます。
それが実際に8年たって、今回毛を張り替えたことで、良い弓を長く使うということを、多くの方に実感していただいたようです。
確かに、タオパオなどで見てみると、二胡の弓は高い物でも3,4千円、送料など入れても5千円以内で手に入れることができるでしょう。
でも二胡の弓というのはそれだけの物でしょうか?
弓は道具です、刃物などと同じくその使い勝手というのは、本当に切れるものにはかないません。
弓は道具です、刃物などと同じくその使い勝手というのは、本当に切れるものにはかないません。
現に、二胡や弓など比較的楽に手に入れられる中国の方もすでに福音弓を使っておられます。特に光風舜風。
いくらいくら福音弓が高額だと言っても、ヴァイオリンの弓などと違い数十万百万ということはありません。またそこまで高くする気もありません。
現実弓に使う馬毛は、相当金額が上がってきています。
また竹なども次は上がるからねと言われてはおりますが、今しばらくは現在の金額で行こうと考えています(ほぉさんに怒られそうですが)
そして手に入らない種類の毛も増えてきています。南ロシア産の毛、そしてもう絶対入らなそうなのが、イタリア産でしょう。
このイタリア産の馬毛、高いのですが、その分強く軽くて良い音がするのです。
煌くような音になります。これに光舜松脂の0を使うともう音色の良さは他に替えられないという方もいらっしゃいます。
私もそれほど沢山持っているわけではありませんが、折角手に入ったこの馬毛で新工房の記念で何か考えようと思っています。
おかげさまで、この張替えのキャンペーンで多くの方に依頼されたおかげで、ネオちゃんの弓毛を張る腕も格段によくなっています。
次回張り替える時には私ではなく、ネオちゃんになっているのかもしれません。ありがとうございました。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ