二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

大人気の虎駒、彪駒へも進化

2013-09-28 10:36:23 | ■工房便り 総合 
今、虎駒で様々な実験を繰り返しています。

そこで幾つか解ったこと。

要するに虎駒の良いところは、胡駒の下の方の切り込みが、駒の株をバネにしているということです。

ですから、とんでもなく、強い力で皮を振動させます。

そのためには薄くても粘りのある強いなおかつ硬い、材賞が必要だと言うことです。

ですから皮の振動が強くなるのと、多少弦に対して斜めに弾いてとしても、皮に直角に弾いていなくとも、相当良くなります。

「弾きやすい。」

「こんな小さなもので何でここまで音が大きくなるの」

試してみた方が全員おっしゃることです。

ただ、難点も有るのです。

今お使いの楽器で音の裏返りのあるものは、それをさらに強調してしまいます。

これはこの木の強さが、皮を通して木を振動させる力がさらに強くなるからです。

木の薄い部分が有る楽器はどうしても、裏返り音が出ます。良く鳴る楽器ほど木は薄く、裏返り音が有るものなのです。

そこで、さらに、実験を繰り返して、いろいろな木でこの形状を作ってみました。

すると、あるものですね、虎駒に使う親戚のような木が有るのです。

多分みなさんに見分けはつきにくいかもしれないと言うほどそっくりな木ですが、多少比重の軽い木です。

それを木の切り込みの位置や深さを変えると、虎駒よりは、音は落ちますが、今までの二胡駒のどんな種類より良くなる駒というのも出来上がりそうです。

これを「彪駒」と名付けます。

ですから、これは、ウチダ駒の変形バージョンにすると、多少のばらつきはあってもとた駒の80%くらいの力をはっきします。

これは、販売できます。

更に言うと、日本の二胡物語が終わったら落ち着いて準備をしてから、通信販売もやれそうです。

何故そんな事を言うかというと、絶対の自信作だからです。

これこそ弾きにくい二胡と言われる二胡を全て弾き良くしてくれるからです。

例え何十年かして西野二胡は、作られなくとも、この駒の形は、二胡の駒として決定的に残ると信じています。

これを真似して誰かが作り続けると思います。

タダ虎駒の材料は、それほどありませんが、
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