二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡造りとして、良い音の出し方。

2022-01-25 09:45:40 | ■工房便り 総合 
いま、工房のスタッフの一人が、どうやら二胡に興味を持ち始めてきたのをとてもうれしく思っています。

もちろん演奏というより作る方ですが。

弓の毛替えも少しづつ教え始めて、楽器を作る事も教え始めています。

とにかく私の教え方というのは、実践あるのみ。失敗の積み重ねが、大切とは思っていましても、

まあとにかくよく失敗してくれます。弓毛も何とか見た目は問題なくできるようになってきまして、

いくつか問題があって、そこで、この弓で弾いてごらんと、

まず松脂の付け方から、ゆっくりと軽く、強くこすらず(すみません。これは光舜松脂だけのことです、普通はかなりごしごしやらないといけません)

それから、弾き方を教えて、弓を弾かせました。

まあ、へろへろ!

綺麗な音を出そうというのは分かりますが、どこか誤解があって、綺麗にと言うのを、そーーとなでるように弓を動かすのです。

音も小さく、なんだかヘロヘロとした音色です。

そこで脱力が大切と、何日か練習していたのですが、脱力するということが分かりにくいようです。

綺麗な音を出すというのが、どこか誤解があって、そ――と弾いてしまうのです。(ゆっくり動かすために手に力が入ってしまいます)

とにかく弓を作ってもそれが使いやすいのか弾きやすいのか、弓の手元から先端まで音の出具合が分からないと、良い弓が出来たのかどうかは分かりませんね。

演奏はともかく、弓を作る以上最低限楽器を鳴らすことは、必要です。

そこで、形も何も気にしなくてよいから、とにかく思い切って、腕を乱暴にでも良いから早く横に動かしてごらんと、無茶苦茶な特訓を始めました。

とにかく大きな音を出すこと。

大きい音を出すのは、一弓を短い時間で弾くと大きく鳴るということだけ教えまして、1秒で全弓を弾くというのを練習させ始めたところ。

素早く全弓を弾くことに意識がいったためなのかどうか、とても良い響きで鳴らし始めました。

すると音もきれいに鳴り始めて、本人もびっくり、でしょ!楽器の良い音を出すというのはとにかく大きく響かせないと、まずはそこから始めないといけません。本人もとても納得できたようで、それからはほっておいても、良い音を響かせてくれます。

頑張れ!ネオちゃん!

これでほぉさんも少しは安心するかもしれませんね!

工房光舜堂西野和宏&ほぉ







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