二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

板胡や京胡があるように、、

2018-08-07 10:33:30 | ■工房便り 総合 
ここは正念場という感じですね。

何がというと,人工皮CDMの未来です。

ご存知ない方も多いでしょうが、一度聞いてみればお分かりなように、

CDMは、ほとんど蛇皮の音と変わらないのです。

ほとんどです。

とくにPAを通せばまったくわからないでしょうね。

桐子ちゃんがラベンダー色の二胡を弾いていますが、あれはCDMです。

ある演奏家の方が「確かに耳で聞くとわからないのだけれど、弾いたときの体に感じる振動が違う」

鋭いご指摘です。

たぶんそれだけがCDMと蛇皮の違いでしょうね。

板胡は二胡の蛇皮と違って、桐の板を振動板に使っています。

当然少しですが胴の構造が違います。

そしてこれは板胡だからと、板胡の音をみとめます。

また棹が竹でできた胴も竹で(まれにきのものもあります)できた京胡はこれはこれできちっと認められています。

であるとしたら、人工皮で振動板が出来ていても、それは名前を変えてそれで突き進むべきなのか????

今、西洋楽器でも太鼓の類はそのほとんどが人工皮になったいますが、どなたも何とも言いませんね、

もしかしたらその世界は世界でこれは本来の太鼓あるいはティンパニーの音ではない、などという人もいるのかもしれませんが。

太鼓もティンパニーも戦前は生の牛皮でしたから。

現在中国でもさまざまな人工皮の二胡がつくられています。

しかしそのどれも蛇皮の音に近いねとは言われません。

まあ作っている人たちはうちの作っているものが一番蛇皮の音に近いとどなたも言うでしょうね。

私も言いますしね(笑い)

作者というのは思いこみですから。

しかし今のところ、どんなにへそ曲がりの人でも、CDMは蛇皮の音ではないとは言っていないようです。

まあ私の前では言わなくともどなたかブログやツイッターなどに書いている人はいるかもしれません(いたら教えてください)

それでも、何度も何度も皮張り替えて研究を重ねているのは、

自分自身どこか納得していないところがあるからでしょうね。

それは蛇皮の音ではないという事ではないです。

なんだか知れませんが、もっとできるだろうという事です。

今のCDMに足りないものは、

紙の種類なのか、ボンドの種類なのか???、

たぶんこの性格は死ぬまで治らないでしょうね。

夏の間この暑さのお陰で蛇皮張れないものですから、

ある意味人工皮の研究のチャンスなのかもしれません。

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