昨日書いた話に出てきたとても良く鳴る、老紅木、
書いたと思うのですが、それほど特急品といわれる皮を使っていたわけではありません。
尻尾から数えて、たぶん7番目か8番目、いくらかお腹に近いところの皮でした。
蛇は子羊を丸呑みするくらいにお腹は膨れます、当然皮も伸びます。
良く振動はするのですが、張った後から経年変化でゆるみが出てきやすいのです。
これ弾かなくとも、置いてあるだけでも伸びてきてしまいやすいです。それも横方向だけ。
という事は振動版として歪みが来るということになります。
ですから、蛇皮を張る人にとっては縦横同じような伸びの方が張りやすいのです。
かといってまったくダメという事ではありません、この7番目か8番目にしろ、丁寧に時間をかけると相当均一な良い張になります。
弾力の強い分とても良く振動します。
以前見せていただいた、チェンミンさんの20年近く使っている愛器もやはり同じようなところの蛇皮です。
もう一つ、その老紅木で気が付いたのは、持って弾いた時に、ゆるみというか、がたつきが無いのです。
木軸もしっかり止まっていますし当然台もしっかりしています。
その上、棹がとても硬いのです、
二胡の棹は、16ミリ×19ミリの涙滴型をしていますね。長さは、80センチくらいありります。
このくらいの太さのこの長さですと、普通の木なら、女性でも、手にもって曲げようとすると、少しは曲がるものです。
いくら紫檀黒檀が硬いとはいえ、多少の曲がりはあります。
ところが、この老紅木ほとんど曲がりません。とても硬いのです。
木は南側の方が硬いのです。それも芯に近ければ近いほど硬いのです。
少しだけですがかすかに、ひび割れを直した跡がありましたから、よほど芯に近いところをうまく取ったのでしょう。
棹が硬いと弦を強く弾いた時に、ゆるみがありません、素早く弓の動きに反応してくれますし。
振動も逃げないようなのです。
ヴァイオリンなども良い楽器といわれるものは、ネック(棹)が硬いところで作られいます。
ギターなども同じですね、ギターなどは特に長さがありますから、曲がってくることが多いのです。
ですから、曲がらないようにというか曲がりを修正するためにも、ネックの中にボルトを仕込んであったりします。
でも本来は、曲がろうする力に対抗できるくらい硬い部分の木を使うべきなのでしょう。
棹の硬さは弦の振動の力を逃さないで伝えてくれますから。
そんな材料の硬さなども、良い楽器を作る要素の一つです。
しかし皆さん先生の前や、楽器やさんに行って曲がりを確かめるために、棹をぎゅっと曲げたりしないでくださいね。
怒られるでしょうね!
まずはご自身の持っている楽器が何本かあれば比べてみてください。
書いたと思うのですが、それほど特急品といわれる皮を使っていたわけではありません。
尻尾から数えて、たぶん7番目か8番目、いくらかお腹に近いところの皮でした。
蛇は子羊を丸呑みするくらいにお腹は膨れます、当然皮も伸びます。
良く振動はするのですが、張った後から経年変化でゆるみが出てきやすいのです。
これ弾かなくとも、置いてあるだけでも伸びてきてしまいやすいです。それも横方向だけ。
という事は振動版として歪みが来るということになります。
ですから、蛇皮を張る人にとっては縦横同じような伸びの方が張りやすいのです。
かといってまったくダメという事ではありません、この7番目か8番目にしろ、丁寧に時間をかけると相当均一な良い張になります。
弾力の強い分とても良く振動します。
以前見せていただいた、チェンミンさんの20年近く使っている愛器もやはり同じようなところの蛇皮です。
もう一つ、その老紅木で気が付いたのは、持って弾いた時に、ゆるみというか、がたつきが無いのです。
木軸もしっかり止まっていますし当然台もしっかりしています。
その上、棹がとても硬いのです、
二胡の棹は、16ミリ×19ミリの涙滴型をしていますね。長さは、80センチくらいありります。
このくらいの太さのこの長さですと、普通の木なら、女性でも、手にもって曲げようとすると、少しは曲がるものです。
いくら紫檀黒檀が硬いとはいえ、多少の曲がりはあります。
ところが、この老紅木ほとんど曲がりません。とても硬いのです。
木は南側の方が硬いのです。それも芯に近ければ近いほど硬いのです。
少しだけですがかすかに、ひび割れを直した跡がありましたから、よほど芯に近いところをうまく取ったのでしょう。
棹が硬いと弦を強く弾いた時に、ゆるみがありません、素早く弓の動きに反応してくれますし。
振動も逃げないようなのです。
ヴァイオリンなども良い楽器といわれるものは、ネック(棹)が硬いところで作られいます。
ギターなども同じですね、ギターなどは特に長さがありますから、曲がってくることが多いのです。
ですから、曲がらないようにというか曲がりを修正するためにも、ネックの中にボルトを仕込んであったりします。
でも本来は、曲がろうする力に対抗できるくらい硬い部分の木を使うべきなのでしょう。
棹の硬さは弦の振動の力を逃さないで伝えてくれますから。
そんな材料の硬さなども、良い楽器を作る要素の一つです。
しかし皆さん先生の前や、楽器やさんに行って曲がりを確かめるために、棹をぎゅっと曲げたりしないでくださいね。
怒られるでしょうね!
まずはご自身の持っている楽器が何本かあれば比べてみてください。