二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
相変わらず内装工事未完成の万世橋店舗の入口のドアは、
ドアノブが出来ていないので、工房に落ちていた鉄製の取っ手を外側片面にだけ付けています。
工房にはいろいろお宝が落ちており、仮の物でもお洒落なのでサマになってますが、
ところがそれは押せば開く外側に付いており、ドアを開けるという機能が本当に必要な退店時は、
不便な事に手がかりの無いドア板を指でつままないと内側開きのドアは開かない。。。
なのに風が吹くと ふわっと開くので、今週の日曜日の一際寒い冷気はその“ふわっとドア”のせいで
しょっちゅう店内に流れ込み寒かったです。
注文相次ぐ福音弓の製作が落ち着いたら工事再開し真っ先にドアを完成させたいのですが、
嬉しい悲鳴の大ヒットで、なかなか工事にかかれません。
しかも、暦の上ではもう春なんですよね!
これからの時期、こんな寒い風が吹き込む日曜日がもう無いことを願うばかりです。
さて、今週は予告無しでのご来店が多く、しかも初来店で訪ねて来て下さったお客様の連続!
この日は中国人のお客様もいらっしゃいました。
短期留学で来日したというSさんは通訳役のHさんとご来店。
6歳から二胡を弾いているので交流のツールとして楽器も交えるといいかな、と、
国際交流用として手頃な二胡をネットでゲットしたものの、
いざ届いた楽器は慣れない金属軸で、しかも弦が内と外で反対に装着されてしまっている(!)
との事でのご来店でした。
まずは弦だけ交換して試しにご自分で弾いてみると、
手元に届いてから初めて聴くこの二胡の音色に顔をしかめるSさん。
この楽器が想像していたよりも良い音色ではない、とがっかりした様子。
「こっちは良い音色だよ」 と店主が店内の西野二胡を手渡すと、
ちょっと奏でて、わぁ、っとうっとりした表情を浮かべ、スラスラと弾き始めました。
欲しくなったのかHさんを通して値段を質問されましたが、日本製は高いのでガッカリ。
でもとっても気に入ってその後も西野二胡で次々に色々な曲を披露して下さいました。
さすが早くから自国の教育として習っている方は腕が違いますね!本当にお上手です!
しかし西野二胡が気に入ってもご自分の二胡の音色を改善させねば、ということで、
ここから改めてSさんの二胡の調整をしました。
千斤を二胡に合わせて整えたり八角形用の駒に交換すると、
明らかに音色が変わったご自分の二胡にビックリ目のSさん。
ちょっと高価な駒でしたが大満足いただけたようです。
ところで、光舜堂は会員さんを中心にリピーター率が圧倒的に多いのですが、
最近、初来店の方が増えています。
新春から新学期にかけて二胡人口も増えているのでしょうか、
初心者のまずの調べものとしてネットでいろいろ検索するとウチのブログがすぐ出てくるので、
ビギナーさんの間でも気になる存在の二胡屋になりつつあるようです(笑)
二胡歴の長い方々でも、上達してくるといろいろ調べものが出来てネットを見ていると、
無視出来ない頻度で店主がブログを更新してますからねー。
そんな初来店の方々の傾向として多いのが、
怖いのか(???)まずは手ぶらで様子を見に突然ご来店され、
店主と話したり、ご来店中の他の方々の調整の様子を見たり、店内の二胡を弾いて過ごして
やっと安心(???)した後、日を改めてご予約されるという。
取って喰いやしませんよ~?(笑)
遠方の方は特に二度手間も大変ですから、遊びにいらっしゃる場合でもお荷物で無ければ、
ご自身の楽器もどうぞお持ち下さいね。
調整してみたくなった時、ご予約が混んでいなければ飛入りでもお受け出来ますし。
それに、福音弓の試し弾きをする場合、
店内には、たやすく澄んだ音が出る西野二胡しかありませんので、
ご自分の中国製の二胡で試さないと福音弓の弾き易さの実感は分かりにくいです。
また、ご自分の弓に戻した時に福音弓がどれほど弾き易かったか気付く人も多いですから、
普段お使いのご自分の弓を是非お持ち下さいね。
さて、今回の報告日記は久々の画像付きです。
と言うのも、今週もいらしたのですが、
弦を糸軸に巻きつける巻き方を間違えている二胡弾きさんがかなり多いので
解説しておこうと思うのです。
【画像1】↓ これが正しい弦の巻きつけ方向です
二胡の弦は千斤で押さえ締めて調節していますから、
内側で巻き終わると弓の摩擦や弦を押さえる指の圧で弦が動き千斤が緩むので、
弾いているうちに調弦が狂ってきてしまいます。
外側に向かって巻いて巻き終れば、
その内側に巻き付けている弦がストッパーとなって弦は不必要に動きません。
【画像2】↓ こちらが間違った巻きつけ方です
しかしたまに、木軸の弦を通す穴の位置が規定外の位置についている楽器が存在します。
理想的な穴の位置は木軸の木の部分の先端から4~5mmの位置に開いていて欲しいのですが、
そこは“彼の国規格”、穴が先端ギリギリに開いている物が数多く巷に出回っています。
そうすると先端には巻きつける長さが足りず、そういう楽器をお持ちの方は知らずに内巻きにしてしまい、
「調弦が狂いやすくて。。。」とご来店されます。
【画像2】のように巻いていると、弦を押せば押すほどいくらでも内側へ押されますから千斤が緩み、
演奏直前にきちんとチューナーで合わせたはずでも、
演奏に夢中になっている間に弓や左手で弦は押され続けて調弦が狂っていくのです。
このブログをお読みの皆さんは既にご存知で弦を正しく装着出来ていると思いますが、
先生レベルでも、穴は4~5mmに開いているのに知らずに内巻きにしている人が
かなり多くいらしゃいますし、実際先生をしていらっしゃる方にも多いです。
「弦は先生に巻いてもらいました」と持ち込まれたお客様の二胡の弦が内巻きな事は、
光舜堂では全然珍しくないです。
「弾いているうちに音がずれてくる」 という方は、こんな些細な事が原因かもしれないので、
一度、木軸先端からの弦の張り出し方向をチェックしてみて下さいね!
今週もご来店ありがとうございました!!
そうそう、新発売の商品宣伝を!
2月、如月は絹更月とも書きますね。
合わせたつもりはなかったのですが、今月から光舜堂では日本製の絹の弦を発売しますよ!
絹弦は耐久性が低いのでプライス的にちょっと贅沢品ですが、
味わいある音色はお値段にも代えがたい魅力でファンも多いですね。
日本製の絹弦は、音が出やすいのが特徴で、耐久時間もやや長めです。
ご興味ある方は是非ご来店下さいね!
相変わらず内装工事未完成の万世橋店舗の入口のドアは、
ドアノブが出来ていないので、工房に落ちていた鉄製の取っ手を外側片面にだけ付けています。
工房にはいろいろお宝が落ちており、仮の物でもお洒落なのでサマになってますが、
ところがそれは押せば開く外側に付いており、ドアを開けるという機能が本当に必要な退店時は、
不便な事に手がかりの無いドア板を指でつままないと内側開きのドアは開かない。。。
なのに風が吹くと ふわっと開くので、今週の日曜日の一際寒い冷気はその“ふわっとドア”のせいで
しょっちゅう店内に流れ込み寒かったです。
注文相次ぐ福音弓の製作が落ち着いたら工事再開し真っ先にドアを完成させたいのですが、
嬉しい悲鳴の大ヒットで、なかなか工事にかかれません。
しかも、暦の上ではもう春なんですよね!
これからの時期、こんな寒い風が吹き込む日曜日がもう無いことを願うばかりです。
さて、今週は予告無しでのご来店が多く、しかも初来店で訪ねて来て下さったお客様の連続!
この日は中国人のお客様もいらっしゃいました。
短期留学で来日したというSさんは通訳役のHさんとご来店。
6歳から二胡を弾いているので交流のツールとして楽器も交えるといいかな、と、
国際交流用として手頃な二胡をネットでゲットしたものの、
いざ届いた楽器は慣れない金属軸で、しかも弦が内と外で反対に装着されてしまっている(!)
との事でのご来店でした。
まずは弦だけ交換して試しにご自分で弾いてみると、
手元に届いてから初めて聴くこの二胡の音色に顔をしかめるSさん。
この楽器が想像していたよりも良い音色ではない、とがっかりした様子。
「こっちは良い音色だよ」 と店主が店内の西野二胡を手渡すと、
ちょっと奏でて、わぁ、っとうっとりした表情を浮かべ、スラスラと弾き始めました。
欲しくなったのかHさんを通して値段を質問されましたが、日本製は高いのでガッカリ。
でもとっても気に入ってその後も西野二胡で次々に色々な曲を披露して下さいました。
さすが早くから自国の教育として習っている方は腕が違いますね!本当にお上手です!
しかし西野二胡が気に入ってもご自分の二胡の音色を改善させねば、ということで、
ここから改めてSさんの二胡の調整をしました。
千斤を二胡に合わせて整えたり八角形用の駒に交換すると、
明らかに音色が変わったご自分の二胡にビックリ目のSさん。
ちょっと高価な駒でしたが大満足いただけたようです。
ところで、光舜堂は会員さんを中心にリピーター率が圧倒的に多いのですが、
最近、初来店の方が増えています。
新春から新学期にかけて二胡人口も増えているのでしょうか、
初心者のまずの調べものとしてネットでいろいろ検索するとウチのブログがすぐ出てくるので、
ビギナーさんの間でも気になる存在の二胡屋になりつつあるようです(笑)
二胡歴の長い方々でも、上達してくるといろいろ調べものが出来てネットを見ていると、
無視出来ない頻度で店主がブログを更新してますからねー。
そんな初来店の方々の傾向として多いのが、
怖いのか(???)まずは手ぶらで様子を見に突然ご来店され、
店主と話したり、ご来店中の他の方々の調整の様子を見たり、店内の二胡を弾いて過ごして
やっと安心(???)した後、日を改めてご予約されるという。
取って喰いやしませんよ~?(笑)
遠方の方は特に二度手間も大変ですから、遊びにいらっしゃる場合でもお荷物で無ければ、
ご自身の楽器もどうぞお持ち下さいね。
調整してみたくなった時、ご予約が混んでいなければ飛入りでもお受け出来ますし。
それに、福音弓の試し弾きをする場合、
店内には、たやすく澄んだ音が出る西野二胡しかありませんので、
ご自分の中国製の二胡で試さないと福音弓の弾き易さの実感は分かりにくいです。
また、ご自分の弓に戻した時に福音弓がどれほど弾き易かったか気付く人も多いですから、
普段お使いのご自分の弓を是非お持ち下さいね。
さて、今回の報告日記は久々の画像付きです。
と言うのも、今週もいらしたのですが、
弦を糸軸に巻きつける巻き方を間違えている二胡弾きさんがかなり多いので
解説しておこうと思うのです。
【画像1】↓ これが正しい弦の巻きつけ方向です
二胡の弦は千斤で押さえ締めて調節していますから、
内側で巻き終わると弓の摩擦や弦を押さえる指の圧で弦が動き千斤が緩むので、
弾いているうちに調弦が狂ってきてしまいます。
外側に向かって巻いて巻き終れば、
その内側に巻き付けている弦がストッパーとなって弦は不必要に動きません。
【画像2】↓ こちらが間違った巻きつけ方です
しかしたまに、木軸の弦を通す穴の位置が規定外の位置についている楽器が存在します。
理想的な穴の位置は木軸の木の部分の先端から4~5mmの位置に開いていて欲しいのですが、
そこは“彼の国規格”、穴が先端ギリギリに開いている物が数多く巷に出回っています。
そうすると先端には巻きつける長さが足りず、そういう楽器をお持ちの方は知らずに内巻きにしてしまい、
「調弦が狂いやすくて。。。」とご来店されます。
【画像2】のように巻いていると、弦を押せば押すほどいくらでも内側へ押されますから千斤が緩み、
演奏直前にきちんとチューナーで合わせたはずでも、
演奏に夢中になっている間に弓や左手で弦は押され続けて調弦が狂っていくのです。
このブログをお読みの皆さんは既にご存知で弦を正しく装着出来ていると思いますが、
先生レベルでも、穴は4~5mmに開いているのに知らずに内巻きにしている人が
かなり多くいらしゃいますし、実際先生をしていらっしゃる方にも多いです。
「弦は先生に巻いてもらいました」と持ち込まれたお客様の二胡の弦が内巻きな事は、
光舜堂では全然珍しくないです。
「弾いているうちに音がずれてくる」 という方は、こんな些細な事が原因かもしれないので、
一度、木軸先端からの弦の張り出し方向をチェックしてみて下さいね!
今週もご来店ありがとうございました!!
そうそう、新発売の商品宣伝を!
2月、如月は絹更月とも書きますね。
合わせたつもりはなかったのですが、今月から光舜堂では日本製の絹の弦を発売しますよ!
絹弦は耐久性が低いのでプライス的にちょっと贅沢品ですが、
味わいある音色はお値段にも代えがたい魅力でファンも多いですね。
日本製の絹弦は、音が出やすいのが特徴で、耐久時間もやや長めです。
ご興味ある方は是非ご来店下さいね!