二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

久しぶりの小葉紫檀。

2022-02-23 09:36:19 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
久しぶりで、小葉紫檀の二胡を作りました。



胴が出来上がったのはもう一年以上前です。

皮を張ったのも一年くらい前ですかね。

その後様子を見ていました。小葉紫檀の棹で弾いたり、バリサンダーあるいはホンジュラスローズの棹で弾いたり。

色々試してみたのですが、やはり棹は真黒黒檀、これが一番この小葉紫檀の胴には合いました。



この小葉紫檀は特別なのです。何が特別かといいますと、

胴の板がとっても根っこに近いところで、かなり小葉紫檀としては普通にはないほど硬いのです。

また所々傷もありまして、それを補修して作り上げたのですが、

金沢の孟さんに送ったところ、「これ私が買いたい!!!!!!}と。

何回も何回も、

実はいろいろ試してみてもらおうと、弦堂さんにも送ってしばらく弾いてもらったのです。

「これは特別、つい弾きたくなる音色の二胡、私が欲しい」とのこと。

確かに見た目はそれほど美しい木の部分ではないのです。

しかし音色の良さは、この何百年かの二胡胡琴の歴史を詰め込んで、はるかな昔を感じさせる音なのです。

この楽器、金沢のNMLさんにおいてありります。

でも、弾くと、欲しくなります。アブナイデス。ほぉさんだったら手放さなかったかもしれません。

しかし演奏者ではなく楽器つくりの私は、いくら良いものが出来ても、さらに次のと思って、また作り始めてしまいます.楽器作りの性でしょうね。

あと一台はこの同じ木の根っこで、作れそうです、これも楽しみです。

良い楽器というのは,魅入られるのですね!!!



工房光舜堂西野和宏&ほぉ



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