ほぉさんの長い間の希望だったヴァイオリンの制作を、何とか仕事の中に取り入れることができるようになりたいですね。
二胡では全く金額を下げるというのは考えていなかったほぉさんが、ヴァイオリンだけは西野さんが好きな金額でよいよ、むしろ安い方が良いのではと言ってくれていたのです。
普通ヴァイオリンを作る人は早くて一カ月くらいかかって作ります。
比較的私はもっと早く作れる感じです。
紫檀黒檀の木の硬さになれてくると、普通の木工の刃物で作れるのはとても楽な感じなのです。
そして、この塗料、ヴァイオリンは塗料が大切だと言われます。
オールドと言われている18世紀のクレモナの楽器つくりが使っていたのがオイルと松脂の混合したものです。
これ乾くのに時間がかかります。
オイルですから当然なのです。そこで最近のヴァイオリン制作者は樹脂をアルコールで溶かしてそれを塗ります。アルコールですからとても乾燥は早いのです。
しかし、このアルコール系の塗料4,50年すると木から剥離してきてぱらぱらとはがれて来たりもします。
オイル系の塗料は乾燥に早くても3日以上かかります、それを5回も6回も塗るのですから、塗装だけでも1カ月くらいかかってしまうのです。
それを工夫して、1日で乾燥するようにしました。
7回塗るので一種間くらいで塗装は完成します。
そしてその現在のアルコール系の塗料仕上げが紙やすりとコンパウンドで磨いていくのです。
そうしてもねっとりした艶に仕上がります。
このオイル系の塗料は塗りっぱなしです。
あとからコンパウンドなど必要ないので、塗料そのものの光が生きてきます。
勿論今でもそのようにオイル系で塗っている人はいますが、コンパウンドで磨かない人もいますが、どうしても刷毛跡が付いてしまいます。
その刷毛跡もつかないのです。
どうやっているのだというのは公開しません。
お陰で、様々なことが早く進み意外と早くヴァイオリンを仕上げることができます。
楽器は仕上がりが早ければよいわけでもありませんね。
どのくらい良い音色と響きになるかだと思います。
音色と言えばこれ!
シャム柿とブラジリアンローズの裏板です・
ヴァイオリンは裏板が鳴ると言われます。ギターなんかも様々な種類の木を使います。
表板は振動板なのです。音色は裏板で決まります。
昔は、様々な材料の裏板があったと言われます。
ウォールナットやポプラなどです。もしかしたらギターのようにマホガニーやブラジリアンローズもあったかもしれません。
ジャズなどヴァイオリンで弾くとヴァイオリンの音の大きさは管楽器に負けます。そこでヴァイオリンは必ずマイクを使います。ピックアップマイクが多いようです。
すると、弦のなる音や弓が擦れる音なども拾いこんであまり良い音色にならないと言われます。
マイクを使っても良い音色の音が欲しいと言われて作ってみたのがこのブラジリアンローズのヴァイオリンです。
そんなものは邪道だと言われる方が圧倒的に多いと思います。
しかし一度は弾いてみてください。良い音色だという方も意外と多いのです。
これだけ様々な知識がAIのおかげで世界中のひとが同じ知識を持てるようになって来ています。でも、でもお一人で音色を楽しむヴァイオリンがあっても良いのではと考えますが、、、、、いかがでしょう?
年末までには何とか発売??できるようになると良いですね。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ