寒くなってきました。
そして空気も乾燥していますね。
こうなると蛇皮も硬くなってしまいます。
すると新しい楽器は、音がなんだかキンキンしてきます。
そこで、絶対にオイルなど塗らないというのは何回も言ってきました。
ではどうするのか?
戸外での演奏は別にして(戸外での演奏は寒い時にはCDMを使うと温度変化に関係ないようです)蛇皮を少し湿らせてやると良いと思います。
手のひらで包んでやるくらいでも多少は変わります。花窓から霧吹きで軽く軽くです。胴の内部に霧を吹いてやるだけでも相当良い音になります。
もう一つは、糸の千斤をもし弦に回巻いてあるとしたら、7回巻くくらいでも音は優しくなります。
この千斤の巻く数決まりはありません。
弦の種類によって変えた方が良い時もあるのです。
比較的強く振動するトマスティークのソロ弦などは、今までの巻き数で弾いてみると、空弦を弾いた時と指を弦に当てた時の音の違いがとても大きいです。
というより、空弦を弾いた時に音色になりにくいですね。
音というより何だか単なる振動に感じてしまいます。
こういう時には千斤の巻き数を増やしてください。
そうすると指を当てて弾いた時のに近づきます。
千斤は巻き数だけでなく締め具合でも音は変わっていきます。
これは是非皆さんご自身でいろいろ試してみると良いと思います。
慣れないことで大変でしょうが、これもやはり数をやらないと上手くできないかもしれません。
そういう時には二胡の救急箱の千斤の役割というのをもう一度読んでみてください。
光舜堂のHPにものせてあります。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ