二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

木軸の削り直し、多し。

2012-06-24 22:31:47 | ■工房便り 総合 
先週ぐらいから木軸の削り直しがとても多くなりました。

あまりにも多いのでここに書きます。

かなり皆さん古い楽器、中にはまだ購入した手も有るのですが、皆さんが持っていらした二胡の、80%ぐらいは、木軸のガタツキがあると思います。

これは、皆さん自分の二胡調べて下さい。

木軸の一番後ろを持って、上下に動かすとすぐわかります。

動く楽器は、空弦で雑音が入ります。

時々キーーーンという金属音が入ることが多いですし、

弓を押す時と引く時に、音が変わるということも有ります。

是非確認してください。

原因はいくつかあります。

木軸を差し込んである穴の中でチョークが内部の脂で固まってしまっているというのが半分くらいです。

これは皆さん自分で直せます。

まず、木軸を抜きます。この時1本づつやって下さい2本同時に抜くと千斤がバラけることもありますから。

そして、割りばしなどの先端で、穴の中を綺麗に擦って下さい。

割箸は二胡の木より柔らかいですから、傷つける心配はありません。

内部を綺麗にしたら、木軸を差し込んで又動かして下さい。

動かなければ問題はありません。

次にこれでも動くようでしたら木軸を削るほかしようがありません。

これは原因は二つです。

木軸が件年変化で、歪んだか、もう一つは、中に入っていたチョークが固まってそれで変な形に削れているかです。

御自分で削るのはかなり難しいですが、方法は書きます。

まず木軸を差し込んで、力を入れてグルグルまわします。

それから抜き出して木軸を見ると、穴の内側にぶつかっているところが、光っています。

光るのは木の中の油が穴の内部に当たって光るのです。

それを削ります。何回かやってみてください。

ちゃんと直るはずです。

この時気を付けなければいけないことは。

木軸の棹に当たる前後も光っています。穴の入口と出口に当たるところです。

これは削らないようにして下さい、更にガタツキが増えることもあります。

自信の無い人は、光舜堂に持って来て下さい。



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