日本における二胡の流通について。
日本の中での二胡の販売というのは、基本的には教室からの購入という形でしょう。
以前は、90%位が教室での購入でした。
今は一応二胡の供給が落ち着いたのか、殆どの生徒さんが1台以上所有しています。
最初に教室に入った時に、花梨等の量産二胡を購入される方が、80%ぐらいだと思えます。
後は、教室のレンタルのシステムでしょう。
3ヶ月か或いは半年ぐらい教室から借りて、このまま二胡を続けそうだなと判断した時に、楽器を購入します。
このタイプですと、以外と最初から、30万位のものを購入するか、或いは安くても30万代の物きり置いていない教室も有ります。
そのほかでは、生徒の予算に応じて、先生の所有のものから購入するというのも有ります。
ごく稀にですが、最初から楽器屋さんに行って、自分の好みのものを購入される方もいらしゃいます。
この時にご自分で、楽器店に行かれる方より、通信販売で購入される方の方が多いのです。
これは楽器店が東京大阪名古屋、福岡などの大都市以外には無いということも有るでしょう。
多分100万人の都市といえども二胡を置いて有る楽器店というのは少ないですね。
教室でも、仕入れ先はそれぞれに違います。
中国に工場まで持っている教室も有りますし、先生が中国の工房とのルートを持っていて、そこから送ってもらうというのも有ります。
また、日本国内の楽器店から、卸しをしてもらって、それを生徒に販売しているところも多いのです。
木場という卸の総本山みたいなところでも、最近では小売りをするところも増えてきています。
当然卸の価格よりは高くなります。
何故当然かというと、販売量が小売りだけに小さくなるからです。
木の中の一番良い処を一枚だけ売ってしまえば後の残りは価格が下がってしまいますから、売る方にしては残りを販売しにくくなります。
やはり丸太で一本全部購入してくれるお客を選ぶというのは仕方ない事でしょう。
二胡の場合はどうなのでしょう。
生徒さん一人一人が買いに来たとしても、楽器は一台一台に値段が付いている物ですから
問題ないと思うのですが、確かにそれぞれ対応するのは面倒かもしれませんが、先生に卸す金額と生徒さんに販売する金額とに差があるというのは、これは疑問ですね。
卸というのは、流通が簡易になるように考えられたものだと思うのです。
顧客一人一人の要望にこたえるようなものを大量に持つということの大変さから、小売店はそれぞれの得意の商品を大量に持っている卸から、必要な分だけを購入するということになります。
二胡の場合そう言うことが必要なのでしょうか。
先生は確かに生徒さんの数分は購入する事にはなるとは思います。
でもせいぜい多くて100人ぐらいではないでしょうか(勿論それより多い教室も有ります)
楽器店にしても、そのくらいの数は対応できるはずなのです。一時に100の注文があるわけではないでしょうから。
ですから、先生が卸から購入しなければいけないというのが判りにくくはあります。
紹介ということもあるのではないでしょうか。
反対に、先生が楽器店から卸しをしてもらって、生徒に小売りをするという良さも有ります。
それは、楽器としての性能が先生が判断した時の方が良く解るからです。
例え1年二胡を弾いたからと言って、全く新しい、二胡の楽器としての性能を判断するというのは、生徒には難しいのではないでしょうか。
そいう点では、その楽器としての保障ということをちゃんと意識している先生ならば、楽器店から卸しをしてもらって生徒に販売するというのは適正なことではあります。
後はその金額の比率だけと言えるでしょう。
先生は少なくとも100人ぐらいの生徒さんがいなければ、普通の事業のようには成り立たないと言います。
月5000円のレッスン料だとして、100人で、50万ですね。
そこに、レッスンの場所の費用から、交通費から様々な経費が引かれます。
その手取りというのはもっと少なくなります。
皆さんのご主人或いはご自分の収入から考えて下さい。
100人の生徒が居てということです。50人ならば、25万です。
かなり若い方の給料と変わらないのですが、先生はボーナスがありません。
それから、反対の立場で、生徒の方にも多少の問題はあるのではないでしょうか。
それは、二胡の音好きだから、二胡でも習ってみようか、という気持ちで、二胡を習い始めた方も多くいらっしゃると思うのです。
それにはなるべく安くて、お金のかからない方法でと、考えるのはこれは人情ですね。
でも考えてみて下さい。
ご主人がゴルフにハマっておられる方も多くいらっしゃると思います。
道具からそろえて、その費用いくらかかりますか?
確かに二胡のレッスンは長くて1時間ぐらいですから、ゴルフ程には掛かりませんが、教えてもらうという事を含むと、高くは無いですね。
これは気軽にカルチャーで何かを習うということの弊害かもしれませんね。
これは二胡だけに限りませんね、様々な教育産業が今向き合っていることです。
なまじっか、教育を産業にしようとして、なるべく多くの生徒を集めて、薄利多売で知識を売ろうとするシステムを作ったがための弊害です。
誰でも解りやすく誰でも気軽に取り組めるということです。
この事の良さも有ります。
例えばもしかして、二胡作りのカルチャーがあったとしたら、それが着き5000円ぐらいで習えるとしたらやってみようとする人もいるかもしれませんね、もしかしたらその中から本格的に二胡作る人も出るかもしれません。(夢のようなものです)
しかし一度そのシステムを作り上げたら、幾ら生徒が少なくなっても維持はしなければなりません。
もともと、楽器にしろ工芸にしろ何かの技術を教えようとしたら、教える人が目の届くだけの人数だけでしかありません。
私だったら一人でしょうね。
教えることを、産業にすること自体に問題があるような気がします。
むしろ自分の本当に気にいった先生と一対一で教え教えられるのが望ましいのです。
日本の中での二胡の販売というのは、基本的には教室からの購入という形でしょう。
以前は、90%位が教室での購入でした。
今は一応二胡の供給が落ち着いたのか、殆どの生徒さんが1台以上所有しています。
最初に教室に入った時に、花梨等の量産二胡を購入される方が、80%ぐらいだと思えます。
後は、教室のレンタルのシステムでしょう。
3ヶ月か或いは半年ぐらい教室から借りて、このまま二胡を続けそうだなと判断した時に、楽器を購入します。
このタイプですと、以外と最初から、30万位のものを購入するか、或いは安くても30万代の物きり置いていない教室も有ります。
そのほかでは、生徒の予算に応じて、先生の所有のものから購入するというのも有ります。
ごく稀にですが、最初から楽器屋さんに行って、自分の好みのものを購入される方もいらしゃいます。
この時にご自分で、楽器店に行かれる方より、通信販売で購入される方の方が多いのです。
これは楽器店が東京大阪名古屋、福岡などの大都市以外には無いということも有るでしょう。
多分100万人の都市といえども二胡を置いて有る楽器店というのは少ないですね。
教室でも、仕入れ先はそれぞれに違います。
中国に工場まで持っている教室も有りますし、先生が中国の工房とのルートを持っていて、そこから送ってもらうというのも有ります。
また、日本国内の楽器店から、卸しをしてもらって、それを生徒に販売しているところも多いのです。
木場という卸の総本山みたいなところでも、最近では小売りをするところも増えてきています。
当然卸の価格よりは高くなります。
何故当然かというと、販売量が小売りだけに小さくなるからです。
木の中の一番良い処を一枚だけ売ってしまえば後の残りは価格が下がってしまいますから、売る方にしては残りを販売しにくくなります。
やはり丸太で一本全部購入してくれるお客を選ぶというのは仕方ない事でしょう。
二胡の場合はどうなのでしょう。
生徒さん一人一人が買いに来たとしても、楽器は一台一台に値段が付いている物ですから
問題ないと思うのですが、確かにそれぞれ対応するのは面倒かもしれませんが、先生に卸す金額と生徒さんに販売する金額とに差があるというのは、これは疑問ですね。
卸というのは、流通が簡易になるように考えられたものだと思うのです。
顧客一人一人の要望にこたえるようなものを大量に持つということの大変さから、小売店はそれぞれの得意の商品を大量に持っている卸から、必要な分だけを購入するということになります。
二胡の場合そう言うことが必要なのでしょうか。
先生は確かに生徒さんの数分は購入する事にはなるとは思います。
でもせいぜい多くて100人ぐらいではないでしょうか(勿論それより多い教室も有ります)
楽器店にしても、そのくらいの数は対応できるはずなのです。一時に100の注文があるわけではないでしょうから。
ですから、先生が卸から購入しなければいけないというのが判りにくくはあります。
紹介ということもあるのではないでしょうか。
反対に、先生が楽器店から卸しをしてもらって、生徒に小売りをするという良さも有ります。
それは、楽器としての性能が先生が判断した時の方が良く解るからです。
例え1年二胡を弾いたからと言って、全く新しい、二胡の楽器としての性能を判断するというのは、生徒には難しいのではないでしょうか。
そいう点では、その楽器としての保障ということをちゃんと意識している先生ならば、楽器店から卸しをしてもらって生徒に販売するというのは適正なことではあります。
後はその金額の比率だけと言えるでしょう。
先生は少なくとも100人ぐらいの生徒さんがいなければ、普通の事業のようには成り立たないと言います。
月5000円のレッスン料だとして、100人で、50万ですね。
そこに、レッスンの場所の費用から、交通費から様々な経費が引かれます。
その手取りというのはもっと少なくなります。
皆さんのご主人或いはご自分の収入から考えて下さい。
100人の生徒が居てということです。50人ならば、25万です。
かなり若い方の給料と変わらないのですが、先生はボーナスがありません。
それから、反対の立場で、生徒の方にも多少の問題はあるのではないでしょうか。
それは、二胡の音好きだから、二胡でも習ってみようか、という気持ちで、二胡を習い始めた方も多くいらっしゃると思うのです。
それにはなるべく安くて、お金のかからない方法でと、考えるのはこれは人情ですね。
でも考えてみて下さい。
ご主人がゴルフにハマっておられる方も多くいらっしゃると思います。
道具からそろえて、その費用いくらかかりますか?
確かに二胡のレッスンは長くて1時間ぐらいですから、ゴルフ程には掛かりませんが、教えてもらうという事を含むと、高くは無いですね。
これは気軽にカルチャーで何かを習うということの弊害かもしれませんね。
これは二胡だけに限りませんね、様々な教育産業が今向き合っていることです。
なまじっか、教育を産業にしようとして、なるべく多くの生徒を集めて、薄利多売で知識を売ろうとするシステムを作ったがための弊害です。
誰でも解りやすく誰でも気軽に取り組めるということです。
この事の良さも有ります。
例えばもしかして、二胡作りのカルチャーがあったとしたら、それが着き5000円ぐらいで習えるとしたらやってみようとする人もいるかもしれませんね、もしかしたらその中から本格的に二胡作る人も出るかもしれません。(夢のようなものです)
しかし一度そのシステムを作り上げたら、幾ら生徒が少なくなっても維持はしなければなりません。
もともと、楽器にしろ工芸にしろ何かの技術を教えようとしたら、教える人が目の届くだけの人数だけでしかありません。
私だったら一人でしょうね。
教えることを、産業にすること自体に問題があるような気がします。
むしろ自分の本当に気にいった先生と一対一で教え教えられるのが望ましいのです。