二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡弾き外伝・はなさか爺さん・沙皮(さぴ)

2014-01-21 10:26:54 | ■工房便り 総合 
今回の演奏会で演奏者としては中国人の演奏家は一人も出て来ません。

唯一例外はこの方、といってもこの方は中国人では無く台湾人です。

呉俊徳さん、日本人の多くの二胡弾きに知られている名前としては「沙皮・さぴ」さん。

今回は楽器屋さんが其々、演奏者に依頼して自社の楽器の特徴あるもの或いは一番良いと思う楽器を弾いてもらいます。

呉さんは徳絃社という東京四谷にある楽器屋さんのオーナーでもあり、古くから日本の中で健全な楽器を販売していこうと、台湾の李十三作の二胡を販売して来た十三堂のオーナーでもあります。

またある意味、私が二胡を作り始めた時からの二胡作りの師匠の一人でもあります。

ほんとならこの日本の二胡物語日本人だけでとも考えておりましたが、この呉さんは、日本人の二胡の愛好家にとって先生ということではなく、二胡をより良い形で日本に定着させようと、迷信深い二胡という楽器をより分かりやすく日本人に広めようと努力してきた方です。(ただ二胡で遊んでいるように見えますが、違います、多分)

そういう意味では、著名な演奏家達とひと味違う定着の仕方をしてきた方ということができます。

演奏活動ということより、そして本当の仕事の二胡販売ということより、二胡弾き同士をつなげようと、様々な活動をしてきています。

かく言う光舜堂で、毎月月末に行われる、二胡の「お楽しみ会」の前身でもある「カラオケ的二胡のオフ会」の実現にも大変力を尽くしていただき、今回の演奏出演者も、その多くはこの沙皮さんに紹介していただいたのがお付き合いの最初です。

実際にはその他の事業のかたわら日本中を飛び回っていますので、その演奏というのをちゃんと聞く機会はあまりありませんでした。

今回はその演奏力も楽しんでいただきたいと思います。
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