二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

弓の持ち方の違い、その3

2010-08-27 10:00:00 | ■工房便り 総合 
③です。

これは、先生直に聞いたわけではありません。

ある楽器屋さんの、店員さんが、

西野さん、その持ち方では良く鳴らないし、演奏するならこの形が一番、

これは僕の、先生から教わって、

と教えていただき、何かの機会で、その先生の演奏を、真近で見せていただいた時の、

観察との複合です。

このタイプは、特徴は、弓の後ろの螺子を、締めるだけ締め、

中指と薬指は、竹と毛の間に、挟み込んでしまう。と言うことでしょう。

ですから、弓を持った時に、弓の毛は、既にピーンと張っています。

まるでバイオリンや、チェロの弓に近い形です。

その上持つ部分は、今までの①と②は、毛を掛ける部分の、木(プラスティック)の部分より下を、竹なり、毛の方を中心にして持っていたのですが、

このタイプでは、まさにこの、毛を掛けている木の部分を第2、第3関節の間で持ちます。

持ってみると、弓の一番後ろの方ですから、

かなり重く感じます。

限りなく、チェロの弓の持ち方に近い形です。

一度、持ってしますと、竹と毛の間にかなりしっかりと、中指が固定されますから、

弓を持つということには、気使いしないで済むのかもしれません。

弓の毛に、たるみが無いですから、早い演奏には向いているのかもしれません。

ただ、この持ち方をしている演奏家を見かけるのは、かなり少ないですね。

それと、相当良い弓が必要だとされています。

硬さが必要なのではないでしょうか。

まあ、私が、何らかの形で、教わったり見たりした、演奏家の、持ち方の違い、

こんな感じの、3つには分けられると思います。

只、それぞれに、多様のくせはあるのでしょうから、

言ってみれば、各人各様です。

みなさんに教わって共通していることも有ります。


まっすぐに、弾きなさい。

確かに、みなさん、真っ直ぐでした。


この項、けしてみなさんに教えているということではありません。

ボーイングを、絵も無く、写真も無く、ましてや実物の楽器も無く教えられるわけも無く、

また、私のこの拙い言葉が、正確に皆さんに伝わったかどうか?

只、知ってほしかったのは、弾き方、持ち方、色々有っても、

手の長さ、体の硬さ、関節の柔らかさ、みなさん、それぞれです。

それぞれに、合う形に出会えたら、もしかしたら、より良い演奏の方法に、近づけるかもしれないではないですか。

そういう意味で、皆さんに、お知らせしておきたかったことです。

もちろん、そんなことはとっくに解っていらっしゃる方も多いと思います。

もしよろしければ、何か私のこの分類に手違いがあるようでしたら、お教えいただければ、

幸いです。

この項終わります。

次は、弓のあれこれ、です。

西野和宏
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2 Comments

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分類って難しいですよ (Jimmy)
2010-08-27 23:30:56
一般論として、分類というのは切り口をどうするかでどういう分け方もできますですね。

一部かぶりますが、持つ位置でも分けられるかもしれません。
中指が弓毛に直接触るような位置にしなさいという教えもあれば、毛をカバーするビニール部分にしなさいという教えもあります。
何が違うのか全く分かりませんが、宗教みたいなものかと思うことすらあるのでございます。

信じるものは救われる的な…(笑

弓のあれこれ楽しみです。
いろいろありますね。
・白竹/赤竹
・毛の本数(最高400本を肥えるものを見たことがありますです)
・長さ
・竹の弾力
・竹の節の数
・竹の形状
・竹の太さの均一性
などなど。
二胡本体以上に気が狂います(笑
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(大笑い) (nishino)
2010-08-28 08:21:11
jimmyさん

書くことなくなりますよ、

切り口変えましょう。

弓、そうですね、とても大切なものでしょう。

弓の毛の張り替え、出来ないものですかね?
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