かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

昼休み散歩:コナラ属の虫えい(虫こぶ)Ⅱ

2010年06月12日 | 虫えい(虫こぶ)


前回に引き続き、コナラ属の虫えい(虫こぶ)Ⅱです。
最初の写真はクヌギエダイガフシで昨年のものです。クヌギエダイガタマバチによって若い枝に作られ、果実と間違えるような形の虫えい(虫こぶ)です。ほぼ球形でイガ状の突起が反り返りながら群生し、突起には軟毛が密生しています。8月上旬頃から出来始め9月頃にサナギ、10月に成虫が羽化して秋から春にかけて冬芽に産卵するそうです。冬芽の雄花に出来た虫えいがクヌギハナコツヤタマフシ(両性世代)になります。


ナラハグキコブフシ(タマバチ科)

カシワの葉柄に作られたこぶ状の虫えい(虫こぶ)です。

コナラやミズナラにも作られ、えい形成生物はナラハグキコブタマバチで葉裏側の発達が大きく、葉表は窪みがあります。虫えいの完熟は5月下旬頃で、6月上旬に蛹になり、中旬には羽化するそうです。


クヌギハクボミフシ(トガリキジラミ科)
クヌギの葉に形成される小さな突起状の虫えい(虫こぶ)です。えい形成生物はクリトガリキジラミで、一匹ずつ葉裏に固着して吸汁しています。

成虫で越冬して4月頃にナラやカシ類の新葉に産卵し、5月頃から黄緑色のいぼ状の虫えいが目立ち始めます。


コナラエダタマフシ?
コナラの小枝に作られたタマフシで名前は不詳。

クヌギのクヌギエダタマフシ(タマバチ科)に似ているのですが・・・


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