マタタビの実と言えば正常なものは紡錘形なのですが、マタタビミタマバエが寄生すると扁平の凸凹な虫えい(虫こぶ)となってしまいます。これを木天寥(もくてんりょう)と呼んで冷え性や神経痛・リューマチなどの生薬にします。虫えい(虫こぶ)としての和名はマタタビミフクレフシと呼ばれています。
マタタビミフクレフシの色は淡緑色から褐色と変化していきます。虫えい(虫こぶ)を切断してみると内部は詰っていて漿質ですが、幼虫室らしきものが良く分かりません。何となく細長い部分が円形に並んでいるような気がしますが・・・。
さらに拡大してみてもよく分からなかったので「原色虫えい図鑑」を読んでみると8月下旬まで1齢の幼虫で、9月に入って急成長するそうなので、その頃に再度観察してみたいと思います。
えい形成者のマタタビミタマバエの生活史は不明で、特に冬越しをどうするのかがよく分かっていないのだそうです。
1471話目となりました。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願いします。
日本原色虫えい図鑑 | |
クリエーター情報なし | |
全国農村教育協会 |
以前ご掲載のあったキブシハコブケフシと同じく、人間の役に立つ虫えいのひとつなのですね!
この虫えい(虫こぶ)が名前の由来だと言う説もありますね。
キブハハコブケフシは役に立たないのですがキブシ自体が染料として使われているのですよ。