かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

ぐんまのアユ事情:アユの冷水病(その2)

2009年10月19日 | 釣り一般
アユの冷水病(その1)で紹介した調査研究結果や冷水病防疫に関する指針を参考にすると、アユ同士による感染が多く確認されていること、冷水病菌が河川には常在している可能性が強いこと、冷水病菌は体表の微細な傷からも感染すること、感染経路に冷水病が発生している他の河川からのオトリの持ち込みが考えられることなどが挙げられます。

このようなことから防疫対策としては、まずは冷水病菌を保菌していない健全なアユの放流が最善策と考えられるとともに、ストレスを与えないような育成・運搬・放流が大切と言われています。さらに、オトリ鮎の移動持ち込みの禁止や釣り具の消毒など釣り人に協力して貰うことも必要とされています。(
社団法人 日本水産資源保護協会では冷水病防除のため釣り人向けのパンフレットなどを発行していますのでご覧下さい。)

 


さて「ぐんまのアユ事情」ですから群馬県はどのような対策を行っているかというと「
農林水産省:アユ冷水病防疫に関する指針」に基づいて、行政である群馬県(農政部蚕糸園芸課水産係)と試験研究機関である水産試験場が共同歩調をとって対策を行っています。

冷水病菌を保菌していない健全なアユの供給体制や放流方法の確立としては、アユ新規種苗の開発研究や放流方法の検討と放流技術開発、アユ中間育成業者の指導育成、冷水病の高精度な検査手法の確立や保菌検査の徹底と助成などを行っています。

また、関係者の防疫意識向上のため「群馬県アユ冷水病防疫対策指針」を作成して次のような啓発を行なっています。
①中間育成業者向けには、養殖場における防疫(保菌検査の励行・水温管理・飼育用具の消毒励行など)や輸送上の防疫(輸送機器の消毒・餌止め・収容密度など)について
②漁協向けには、放流に際して保菌検査の励行、放流時期や購入種苗の検討、輸送時における取扱い方法や水温管理などについて
③オトリ業者へは保菌検査の励行
④釣り人へはオトリの持ち込み自粛・釣り具の消毒の励行

このような対策を続けてきたことによって冷水病の発生河川の数も減って来て、激害地も少なくなったような気がしますが・・・まだまだ理解や協力が得られないこともあるようです。

私たち釣り人も、楽しんでアユがたくさん釣れるように協力をして行きましょう。


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群馬県林業技能競技会(第一回大会)

2009年10月18日 | 農林業

たまには本業(森林・林業)の話題を・・・

来年の秋には全国育樹祭が群馬県で行なわれます。そのプレ・イベントとして林業技能競技会が群馬県で初めて開催されました。林業技能競技会とは云わば「木こりの腕競べ」で、如何に安全で正確そして早く経済価値を高めて樹木を伐採・造材できるかの競技会なのです。場所は我が地元の大桁県有林です。

しかし、私は地域の道普請です。皆と一緒に作業して終わったのが10時です。それからカメラを持って県有林事務所に急ぎました。まだ、始まって間もないようで・・・


まずは小手調べ・・・


そして、森林内に会場を移動して伐採競技が始まりました。伐採する木は90年を超えた胸高直径30cmくらいの杉の木です。


A・B二班に分かれて一人ずつ開始です。制限時間は20分です。何十人もの人に見られながら作業する人はたった一人・・・相当、緊張するのでしょうね!


私としては色々な人の伐採技術が見られ、話が聞けて良かったです。


旗は競技者が切り倒す場所を決めたところです。この競技者はピタリと切り倒しましたね!


閉会式は最優秀賞、優秀賞の表彰式、そして参加選手全員で記念撮影です。




来年の育樹祭本番には第2回大会が行なわれます。さらにレベルアップして皆さんを驚嘆させて欲しいものです。



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ワカサギ釣り情報:一月半ぶりの榛名湖だったけど・・・

2009年10月17日 | ワカサギ釣り(~2024)

榛名湖の解禁以来、1カ月半ぶりにワカサギ釣りに行ってきました。
5時半にロマンス亭に到着してボートに荷物を積み込んでから何時ものとおり白樺亭へ・・・むっちゃんは仕掛けをせっせっと用意していましたが、
情報を聞くとあまり芳しくないようです。

どうもターンオーバーが始まったようでボートの航跡に泡が発生しています。


まず最初は数日前に多少は良かったというマンション脇の水深10mのポイントに入りました。魚影は映るのですが多少浮き気味で全然食い気がありません。7時半過ぎまでに1尾と先が思いやられます。
吾妻のMさんが多少出ているというのでカッター前に移動しますが止まってしまった様なので、一緒に砂押しの9mに移動しました。山は紅葉が始まっていました。




ベタ底に多少映るので仕掛けを落とすと釣れて来たのは当歳魚で小さい・・・暫く粘ってみますが大きいのは釣れず75尾で当りも無くなったので再度移動です。

東村の家の付近で長竿による宙釣りで釣れるとの情報があったので試しにやって見ますが、最初のポイントはまるっきりダメ・・・更に浅瀬に移動すると大型が釣れだしました。



途中まではMさんと同じくらい釣れていたのですが、ブラックバスにやられて仕掛けを交換したとたんに釣れなくなってしまいました。どうも仕掛けが太かったようです。Mさんは細仕掛けで順調に上げています。
2時50分頃に再度ブラックバスに仕掛け全てを持って行かれてやる気を無くしてしまったので終了です。此処では大型ばかり65尾を追加して総計140尾でした。Mさんはロマンス亭の竿頭で177尾・・・やられた!


釣果です。右2袋が越年魚の大型、左が当歳魚です。



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ぐんまのアユ事情:アユの冷水病(その1)

2009年10月16日 | 釣り一般

冷水病は元々北米のマス類に発生していた病気です。日本では昭和60年頃からギンザケ、ニジマスに発生しはじめ、アユでは昭和62年に初めて確認されました。
河川でアユの冷水病が最初に確認されたのは平成4年で現在では全国的に拡大してしまいました。群馬県でも平成7年頃から河川での発生が顕著になりました。
参考資料:群馬県蚕糸園芸課「アユの冷水病とは」

(ぐんまのアユの漁獲量:平成7年頃から漁獲量が右肩下がりが顕著ですね)


アユの冷水病の発生水温は16~20℃と言われています。(サケ・マス類の冷水病は5℃程度の温域で発生するため冷水病との名前が付いたのですが、アユの場合は「温水病」ですかね。)症状は潰瘍等の穴開き、貧血、体色の白濁、鰓蓋下部の出血などです。(下の写真)


冷水病はフラボバクテリウム・サイクロフィラムという条件性細菌によって引き起こされることが分かっています。条件性ということはアユが冷水病菌を保菌していても必ず発病するわけではありません。発病要因はストレスが主なものと言われ、濁り水の発生、水温の急激な変化、水位の乱高下、なわばり争い等がアユに強いストレスを与えていると考えられています。

しかし、未だに感染経路や発病要因については不明な点が多く、群馬県水産試験場をはじめ各試験研究機関でも精力的に調査を実施していますが、明確な原因確定までには至っていないのが現状です。

そのような中にあっても

*既に冷水病菌は河川に常に存在するようになってしまいアユ以外の在来魚も保菌していることが分かってきた。
群馬県水試河川に生息するアユ以外の魚が、アユへの感染魚となる可能性・農林水産研究情報総合案内サイト

*冷水病の原因菌を詳細に分類できるようになったため、河川で発生するアユ冷水病の感染源と感染経路の解明に明かりが見え始めた。
群馬県水試:アユ冷水病の疫学調査研究

*アユ冷水病原因菌は体表の微細な傷から感染する。
水産総合研究センター:アユ冷水病の病理と死因・農林水産研究情報総合案内サイト

などは
示唆に富む研究だと思います。

冷水病対策としては、様々な調査研究成果によって「農林水産省:アユ冷水病対策協議会取りまとめと「農林水産省:アユ冷水病防疫に関する指針」も示され、各県でもこれに基づいて冷水病対策を進めています。

具体的な対策は次回のアユの冷水病(その2)へ続きます・・・


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ぐんまのアユ事情:ぐんまの魚道を考える(2)

2009年10月15日 | 釣り一般

前回、紹介した日本一のアユを取り戻す会HPの「ぐんまの魚道を考えるページ」「ぐんまの魚道を考える(2)」が追加されたのでお知らせします。


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フツウの自然:色とりどりの木の実

2009年10月15日 | 植物
富岡市の蕨地区・・・私の大好きな里山と谷津田が残されている地域です。ここの谷津田でも稲刈りが始まり、いよいよ秋ですね。


そして、秋といえば木の実・・・


色とりどりの木の実がアチコチで見られるようになりました。本当に鮮やかで楽しい季節です・・・。

紫系はコムラサキシキブ


そしてクサギの藍色というか瑠璃色というか


赤色系はサンショウの実・・・


そしてウメモドキも赤い実です。


白いウメモドキもありました。



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ぐんまのアユ事情:魚の研究一筋80年・群馬県水産試験場

2009年10月14日 | 釣り一般

「ぐんまのアユ事情」を掲載するにあたり、何かと参考にさせていただいているのが群馬県水産試験場(以下、群馬県水試)の研究成果です。そこで「ヨイショ」ではないのですが、養魚業者や漁協のみならず釣り人にも強~い味方である群馬県水試の紹介をさせていただきます。
群馬県水試は1930年(昭和5年)に設置された県の専門機関で、約80年にわたり内水面(河川湖沼)の魚について研究を行ってきました。

現在、前橋市敷島町の敷島公園バラ園の道路を隔てた東側に本場があります。


分場として東吾妻町に箱島湧水(写真下)の豊かな水を利用した箱島養鱒(ようそん)センター


川場村天神に武尊山の湧水を利用した川場養魚センターがあります。


群馬県水試では養殖魚の飼育技術、魚病の診断と治療技術、河川湖沼の魚類資源の管理や環境保全技術、希少な魚の繁殖保護技術など・・・具体的にはアユ種苗の特性や冷水病防除手法、コイヘルペスの防除、ギンヒカリ(ニジマスの3年成熟種苗)の育成、ワカサギ資源の安定化、サケの採卵と放流、カワウの習性など・・・の多岐にわたる試験研究や技術開発を行うとともに普及啓発を行っています。

(ギンヒカリ)


現在、群馬県水試には22名の職員がいて研究員は13名で、博士号を持っている方が4名もいるという頭脳集団、そして多くの経験と技術を持っている技術屋集団なのです。

このため発表している論文の数も多く、文部科学省の「科学研究費(科研費)補助金制度における研究機関」として指定されているほどの実力があります。これが、どのくらい凄いかと言うと都道府県が設置する水産試験場では北海道に続いて
群馬県が全国で2カ所目(その後、数箇所が追加指定されています)ですし、群馬県内の試験研究機関でも、ぐんま天文台と衛生環境研究所に続いて3番目(その後3箇所が追加されています)ということなのです。

なお、水産試験場の一般公開が、今年も10月28日(水:群馬県民の日)10:00~15:30に開催されます。アユ施設の見学、マス類の採卵体験、金魚すくい(小学生以下)、マスのつかみ取り(小学生以下)、お魚クイズ、魚の何でも相談などが楽しめます。時間が許す方はどうぞ出かけてみてください。詳しくは
水産試験場のHPをご覧下さい。

次回は冷水病・・・何時アップできるか???



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フツウの自然8:秋の野草・ツリフネソウ、キツリフネ、カラスノゴマ

2009年10月13日 | 植物
少し開けた沢筋を歩くと普通に見られるのですが可憐な秋の野草が花を咲かせていました。外来植物も多いけど、それらに負けずに頑張っている姿を見ると愛おしくなりますね。

ツリフネソウ

ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。ややしめった場所に群生していて山野に普通の花ですが晩夏~秋の代表的な花ですね。花の色からムラサキツリフネとも言われます。実は熟すとホウセンカと同じようにチョット触っただけでくるくるっと弾けて種を飛ばします。花器の釣船に似ているのでこの名前が付いたのだそうですが・・・。


キツリフネ

黄色いツリフネソウだからキツリフネ。ツリフネソウの距の先端はくるっと巻いていますが、キツリフネは巻かずに垂れ下がっていますね。キツリフネの方がツリフネソウより少し早めに咲き始めますが同じ場所に生えていることが多く、ふたつの花の競演がよく見られます。


カラスノゴマ

シナノキ科カラスノゴマ属の一年草です。弱々しい黄色の花を下向きに咲かせますが、この花の構造はちょっとした工夫があります。雄しべの他に長い仮雄しべがあって虫に花粉を付きやすくしているのだそうです。実は細長い棒状になっていて熟すと裂けて種子が飛び出します。この種子がゴマに似ているけど食べられないため「カラス+ゴマ」でこの名前になったのだそうです。人間の役に立たないものには「イヌ」とか「カラス」とか「スズメ」とかの冠が付く植物が多いですよね。


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孫のお宮参り と 木曽川

2009年10月12日 | 一般

三連休を利用して七人目の孫のお宮参りに行ってきました。

長女夫婦は岐阜県に住んでいるのですが、直ぐ隣に木曾川を隔てて犬山市があり、木曽川沿いの小高い岡の上に
尾張藩の付家老の成瀬家が明治まで居城していた犬山城があります。天守閣は国宝で最近までわが国唯一の個人所有のお城でしたが、財団法人に譲渡されたそうです。



その犬山城の登城口の横に延喜式にも記載されている由緒ある針綱神社があります。



この神社で長女夫婦の孫たち3人ともお宮参りや七五三でお世話になっています。



無事お宮参りを済ませて、木曽川を渡って岐阜県へもどります。やっぱり私が気になるのは川のことで、橋の途中で川を見ると木曽川の岩場にはカワウがいっぱい休んでいました。



木曽川の支流には飛騨川があります。飛騨川の支流には馬瀬川、益田川(今は飛騨川に統一)がありアユ釣りのメッカです。この時期はアユの産卵の時期・・・こんなに居たら大変だなぁ!


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フツウの自然7:チョウ・ガの仲間3種

2009年10月12日 | 動物

私の場合、本当の事を言ってチョウやガの仲間は不得意なのです。
それと言うのも毛虫がダメなのです。小さな頃はどうって言うことなかったのですが、小学校高学年の時にイラガに腕全体を刺されて腫れ上がって以来トラウマに・・・それだけでなくドクガ、チャドクガなどは普通の人以上に腫れかたと痒みが酷くなるようになってしまいました。
でも、興味があるのですよね・・・最近撮った3種です。

オオウラギンヒョウモン



林道端のフジウツギに来て蜜を吸っていたオオウラギンヒョウモンです。タテハチョウ科で幼虫の食草はタチツボスミレなどスミレ類です。この仲間のヒョウ柄は皆同じようなので羽根の裏側を見なければ区別が付かないのですが、裏側が撮れなかった・・・


ルリタテハの蛹



我が家の庭のコムラサキシキブの写真を撮っていて、ふと足元に目をやるとホトトギスの葉が丸坊主になっていて、茎の中程にルリタテハの蛹がぶら下がっていました。


ホタルガ



我が家のウメモドキの周辺を何羽もヒラヒラ飛び回っていました。マダラガ科のガで頭が赤く羽根が黒く白帯があって、何となく毒々しい感じであまり気持ちの良い虫では有りませんね。幼虫はサカキやヒサカキの葉を食べます。そう言えば畑の端にヒサカキが有ったなぁ・・・。


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フツウの自然6:カメムシの仲間2種

2009年10月11日 | 動物
私にとってカメムシは非常に興味ある面白い昆虫です。確かに臭いは凄いのですが・・・様々な形、様々な生き方に感心してしまいます。最近に撮影した2種を掲載しておきます。

ハリカメムシ



ヘリカメムシ科の茶色でやや細長いカメムシでイネやタデ科の植物でよく見られるそうですが、この写真は外来植物のコセンダングサに付いていたものです。胸の部分の上部両端が極端に張り出して針状に尖っています。この形状から「ハリ」が名前に付いたのでしょう。


アオクチブトカメムシ



カメムシ科で金属的な緑色をしているカメムシです。口吻が太く、ここから名前にクチブトが付いたのでしょう。チョウなどの幼虫を捕らえて体液を吸い取るのだそうです・・・そのための太い口吻だったのか!

でも、何故ヒメマス釣りの船に飛んできたのだろう。同船の皆が「カメムシの臭いがすごいね・・」と言っていたので、誰かが知らないうちに潰したのかな?


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ぐんまのアユ事情:ストレスだらけのアユたち(4)

2009年10月10日 | 釣り一般
「アユの丘上がり」という言葉を聞いたことが有るでしょうか?
私も初めて聞いた言葉で「丘ナメ(アユが石の藻を舐めた痕が水位の低下によって地上(丘)に出たもの)なら知っているけど」と聞き直したことが有りました。

(アユの丘ナメ)


「アユが丘に上がったら・・・死んじまうのさ!」と・・・そうです、急激な水位の低下によって逃げるまもなく浅瀬に取り残され干上がって死んでしまうことを言うのだそうです。
自分でわざわざ丘に上がった訳ではないので何とも変な表現のような気もしますが、的を射ていると言えばそうなのかも知れません。
何故このような干出死(かんしゅつ・し)が起こるのかと言いますと、人間が川の水位を操作することで起こるのがほとんどなのです。



例えば電力使用量が増えれば発電を盛んに行うため放水量が増え水位が上がりますし、電力使用量が減れば発電を控えるため放水量が減って水位が下がります。このようなことが急激に行われるため水位の乱高下が発生するのです。

先日の台風での出水のように前触れがあって上昇し、ゆっくりと減水して行くのなら問題は無いのですが、急な減水にはアユなどの魚は対応ができません。増水で流れの強い場所を避けて川岸に近い流れの緩やかなところを泳いでいた魚は、急な減水によって水たまりに取り残されてしまいサギやカラスの格好の餌食となってしまいます。そして最後は水たまりも干上がって死んでしまうということが往々に起きているのです。



そして、この水位の乱高下には放流水が関係しますので水温の乱高下も伴うことが多く、二重のストレスに見舞われることになり、冷水病など魚病の発生の引き金にもなってしまうのです。

釣りをしていると増水の予告で川岸のサイレンが鳴り始めることがありますがアユには何の意味か分からないので対応はできませんよね・・・時間をかけた水位の調整をして貰いたいものです。


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ぐんまのアユ事情:ぐんまの魚道を考える

2009年10月09日 | 釣り一般

実はこの「ぐんまの魚道を考える」というページは私のブログではありません。

日本一のアユを取り戻す会のホームページ「ぐんまの魚道を考える」と言う新しい企画が始まったので紹介させていただくものです。



このページを書いている福田睦夫氏は、私のこのブログの「ぐんまのアユ事情」に何度も載せさせていただいている方で・・・実は私の高校の同級生、それも部活(地学部)が一緒、そして釣りの趣味も・・・河川工学に明るい建設部門のプロフェッショナル(技術士)です。
非常に参考になるレポートなので是非お読みいただくよう紹介させていただきます。


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フツウの自然5:ハチ・アブの仲間4種

2009年10月09日 | 動物

『虻蜂取らず』という諺がありますが、元は「虻も取らず蜂も取らず」とか。虻と蜂の両方を捕らえようとして結局どちらも捕れなかったということから、欲張っても何も得られなかったということの喩えです。
両方を捕まえようとしたのはクモのことだそうで、クモの巣にアブが引っ掛かってクモが取ろうとしたところ、ハチが別の場所に引っ掛かったので今度はハチの方に行ったところアブが網からはずれて逃げてしまい、ハチにも逃げられてしまったという説が主流のようです。この諺、ジャンルが多すぎる私のブログを揶揄しているようで・・・

さて、この一ヶ月ほどの間に溜まってしまった写真のうち掲載できなかったものを整理してアップしておきます。まずはタイトルのとおりハチ3種とアブ1種です。

クロマルハナバチ
ミツバチ科マルハナバチ亜科。クマバチに似て大きくて丸っこいハチで、全体的に黒く腹の先端が黄色くなっています。巣は土の中に作り、幼虫の餌は花粉ダンゴだそうです。


バラハキリバチ
ハキリバチ科ハキリバチ亜科。全体的に黒く胸の周りに茶色い毛があります。写真のようにバラなどの葉を丸く切り取ってモノの隙間などに運び込んで巣作りの材料にします。この中に蜜で練った花粉を蓄えて幼虫の餌にするのだそうです。

バラハキリバチに切り取られたバラの葉


キオビツヤハナバチ

コシブトハナバチ科クマバチ亜科。黒く光沢があり、腹に細い黄色い縞模様がある小さなハチです。
セイタカアワダチソウやカヤなどの枯れた茎の中に巣を作るそうです。随の中は小部屋に仕切られ幼虫の餌として花粉ダンゴが用意されているそうです。


キイロコウカアブ
ミズアブ科。水と言っても便所や畜舎などの汚い水・・・便所が汲み取り式だった頃には黒色のコウカアブがたくさん居ました。昔は、このアブのことを「便所蜂」と呼んでいました。


写真のアブは黄色なのでキイロコウカアブです。畳まれた羽根が直線的なのが特徴です。最近は水洗式トイレが普及して都市部では全く見かけなくなった虫です。

「コウカ(後架)」とは「禅寺で僧堂の後ろにかけ渡して設けた洗面所。その側に便所があり、転じて便所の意になる。」と辞書にあります。つまり便所の虻なのですね。



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ぐんまのアユ事情:台風18号とアユ (影響は如何に)

2009年10月08日 | 釣り一般
アユのストレスの話はチョット置いておいて、今日は台風18号が群馬県を通過して川も増水したので、これがアユにどう影響するのか考えてみたいと思います。

台風18号は大型で強かったため各地に大きな爪痕を残していきました。県内では台風が縦断し碓氷川や鏑川は水防団待機水位を超えたものの、これと言った被害もなく無事に乗り越えられたようです。

(碓氷川の濁流)


しかし、全国的には死傷者が出て家屋災害などもあったので、台風とアユの話と言うのは憚られるのですが・・・でも、アユなどの野生生物はこのような自然界の現象・気候を上手く利用して子孫の繁栄を図っているのだということで・・・。

さて、秋は水温も下がり日照時間も短くなってアユの産卵の季節となります。
成熟して産卵期に入った親アユは秋雨などによる出水を待って川を下るというのが定説になっています。今年は、このところ雨が降らず目立った出水も無かったので川を下ることが出来ないでいましたが、この台風による増水で一気に下っていくことでしょう。そして降雨で水温も下がって産卵も促されると言うことになります。
さらに、砂や泥に埋もれていた産卵場が増水によって攪乱され、細かな砂や泥が流され小石が浮き石になってくれれば絶好の産卵環境が整うことになるわけです。

(鏑川の濁流)


一方で、あまりに増水しすぎれば親アユ自体が損傷を受けるなどの問題は有りますし、田畑の泥などが流入して長期間にわたって濁りが続いたり、泥が産卵場に堆積したりすれ産卵環境は悪くなるということも考えられます。

さてさて、この台風18号の影響はアユにとって吉となるか凶となるか・・・どちらになるのでしょうか?


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