しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

山谷の悲哀

2010年12月17日 | Weblog
NHKの番組で東京山谷地区に出来た生活支援施設の活動紹介があった。
朝4時に日雇い募集に応じて肉体労働に就く労働者が日本経済の底辺を支えていた。色々な紆余曲折を経て山谷に集まった労働者が身体を壊し、路上生活者となってある日病院に緊急搬送。
仕事ができなければ退院後の生活は難しい。
生活保護者として運よく収容されたこの地区の支援施設職員と収容者の生活のドキュメントである。
狭いながらも個室があり、食事も出る。病気の治療もできる。本来、収容されることがなければ「のたれ死に」となる可能性が高い人が多い。
それでも、施設職員に返す言葉はきつい。
キツイ厳しい生活を長く続けた心の殻が和らぐ事のむずかしさがあるようだ。
それでも、施設職員との触れ合いを通じて、徐々に温和な対応が見えてくる。
闘病の末のご臨終。終の住処がこの施設。共同墓地と骨箱がとても重く心に残った。
施設職員の人間性に感動した。
多くの思うことがきっかけでこの道に入った人達である。
自身の境遇がこの施設収容者と通じる点があるのだろう。
介護の業界は辞めるひとが多い。資格を取ってまで就いた筈の仕事である。
自身の境遇と接点が見つからないと悩むとおもう。
この施設職員には明らかにこの部分の資格が備わっていた。
小生が一時、介護業界で働いた経験には得られぬ資質がここの職員には間違いなく備わっていた。






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